博報堂の「H-CAMP」
近年企業によるキャリア教育への支援活動が広がりをみせています。今回ご紹介する「H-CAMP」は株式会社博報堂のオリジナル教育プログラム。平成28年度の第7回キャリア教育アワード(経済産業省)大賞を受賞しました。
「H-CAMP」の3つの柱
・OPEN-CAMP:中高生が個人で参加できる発想体験プログラム。
・企業訪問-CAMP:学校単位での企業訪問プログラム。
・外部とのリレーション:自治体やNPOと連携した事業。
プログラムは3種類。今回は中高生が個人で、何度でも参加することができる「OPEN-CAMP」に注目してご紹介したいと思います。
「OPEN-CAMP」ってどんなもの?
博報堂には個性豊かなプロフェッショナルが大勢います。デザイナー、コピーライター、プランナーなど社員クリエイターたちがそれぞれの経験を活かし、中高生向けのオリジナルプログラムを作っているそうです。博報堂のサイトで、今までに開催されたユニークな講座の内容、写真、参加者の感想などを見ることができます。さっそくいくつかチェックしてみました。
「学んで実践!ロゴマークづくり」
講師はアートディレクター、ロゴマークづくりのプロフェッショナルです。製作手順や発想のコツについてのレクチャーを受けたあと、実際に外部団体からの依頼を受けたロゴマークを作ります。チームに分かれてアイデアを出し合い、最後に制作した作品について発表しました。
「常識をぶっ壊す“文化祭”をデザインしてみよう!」
講師はコンサルタント。「常識や先入観を取り払って新しいルールを作ってみる」ことをテーマに考える講座です。ユニークで斬新な文化祭のアイデアがたくさん生まれました。
「妄想力で仕事をする」
講師はマーケティングプランナー。「妄想力」をキーワードに頭を柔らかくしてマーケティングプランを考えました。長さを測る「メジャー」が魅力的に見える広告作成がテーマ。さて、うまくできたのでしょうか。
どの講座でも、参加者の感想から興奮とわくわく感が伝わってきます。「初めてチームを組んだ仲間といい話し合いができた」「モノの見方が変わった」「プロにほめられて嬉しかった」。家庭や学校、仲間内の交流だけでは得られない刺激を感じた生徒が多かったようです。
2013年から始まったこの取組み。既に30回以上開催され、講師を務めたのは20人以上、参加した生徒は400名を上回ります。今後もさまざな講座が開催される予定とのこと。サイトから直接申し込みが可能です。興味がある方は、バリエーション豊かな講座の内容をぜひチェックしてみてください。