「やりたい仕事は何?」
高校生の皆さん、そう聞かれたらすぐに答えられますか?真面目に考えるほど「自分にそれができるか」をつい考えてしまいますよね。「無理かも」「笑われそう」そんな現実と向き合ってしまうと、そこで思考が止まってしまいます。
「わくわくすることは何?」
では、こんな問いならどうでしょう。好きなこと、夢中になれることなら自然に浮かんできませか?NPOキーパーソン21の「夢!自分!発見プログラム」は子どもがわくわくして、自ら動き出したくなる原動力となる「わくわくエンジン」を引き出すサポートをしています。さて、どんな活動なのでしょうか。
ひとりひとりのわくわく探し
プログラムのひとつである「すきなものビンゴ&お仕事マップ」はグループでのワークショップ形式。それぞれ、自分が一番わくわくするもの、スポーツ、音楽などなんでもOKでいろいろなものを出し、関連する仕事を考え出していきます。こんなのも、あんなのもある、とどんどん連想していくのです。どんなふうにやるのかHPから少しご紹介します。
アイドルが好きな子の場合
「アイドルが好き」という子に「関連するお仕事を書いてみようか」というと「何もないや」と消そうとしたそうな。「ちょっと待って」サポートをする大人と会話をしていくうちに、さまざまな仕事が浮かんできました。「メイクアップしてる」「衣装さんが、カメラマンがいる」‥たくさん考え付いた仕事の中から好きな仕事ベスト3を選びます。やりたい仕事ではなく、まずわくわくする仕事を考えてみるのです。
野球にわくわくする場合
野球好きが全員野球選手になるわけではありませんよね。野球が好きな理由は人それぞれにあるはずです。戦略を立てるのが面白かったり、チームの役に立つことが嬉しかったり、自分の成長に手応えを感じたり。野球選手になれないかも、と自信を失う必要はありません。自分がどんな部分にわくわくしているのかをじっくり見つめてみてください。
「自分を語れる力」を引き出してくれるこのプログラム。強みや得意なことにとどまらず、心の底からわくわくする!頑張りたい!というその人にしかわからない気持ち「わくわくエンジン」を発見するチャンスになります。
「夢!自分!発見プログラム」
プログラムの目的は「自分で考えて、選択して、行動する力を引き出すこと」。他にも講演スタイルの「おもしろい仕事人がやってくる」、ワークショップの「コミュニケーションゲーム」「かっこいい大人ニュース」、個別サポート「個別アクションプログラム」などがあります。2017年3月時点で37000人以上の子どもがさまざまなプログラムを受けました。興味のある方はぜひキーパーソン21のサイトをチェックしてみてください。