高校生の皆さん、バイトであってもさまざまな労働に関する法律で守られていること、知っていましたか?長期のお休みにアルバイトを始めようか、と考えている方もいるのではないでしょうか。バイト経験のある高校生の58.5%が高校1年生で最初のアルバイトを始めています。「働く」ことはとても重要な経験。安心して仕事ができるバイト先かどうか見極められるよう、働く人を守るルールを知っておきましょう!
アルバイト経験あり、46.2%
平成28年5月、厚生労働省が高校生を対象にしたアルバイトに関する調査の結果を発表しました。4016人の高校生のうちアルバイト経験ありが1854人。バイト先はスーパー22.6%をはじめ、サービス業が多くを占めました。
32.6%の高校生がバイトに関する労働条件で何らかのトラブルを経験しています。最も多いシフトに関するものから、満18才未満に禁止されている午後10時から午前5時までの深夜労働や休日労働などの法令違反など内容はさまざま。雇う側はもちろん、雇われる高校生も気を付ける必要がありますね。
ポイントは7つ!
バイトを始める前に知っておいて欲しいポイントはこちら。
・働く前に労働条件を確認しよう!
・バイト代は毎月、全額支払いが基本!
・バイトでも残業手当はある!
・バイトでも有給休暇はある!
・バイトでも労災保険の対象になる!
・バイトでも勝手にクビにできない!
・困ったときは、相談を!
「有給休暇なんてあるの?」と思いますよね。働き方により条件はあるものの、高校生の皆さんが思っているよりずっと「労働者」は守られているんですよ。安心して一生懸命働くことができれば、雇い主も助かりますよね。
「募集広告の通りですよ」?
時給や勤務時間などは「書面」で、雇う人が働く人に渡すことになっています。高校生アンケートでは60.0%の高校生が「労働条件を書面で渡されていない」と回答。口約束はトラブルのもとです。労働条件についての契約内容は、バイトを始める前に必ず「紙」でもらいましょう!
困ったときはまわりの大人に相談
アルバイトに売り上げのノルマを課したり、試験や学校の行事にも構わずシフトを強引に入れたり、休憩なし、シフトの前後に無給で手伝い、など常識で考えて明らかにおかしなことは、気づきやすいと思います。直接言えない‥と思ったら周囲の大人や役所の相談窓口に困っていることをぜひ相談してください。
アルバイトは仕事を知るチャンス
アルバイトは「仕事」を実際に体験できる貴重な機会。求められる役割を果たして、報酬をもらうという立派な「労働」です。高卒で、あるいは進学した後に就職した時にも共通する「働くことに関するルール」。社会に出る際の「常識」として、理解し身に付けておいてくださいね。