「まじプロ」って何?!
まじプロとは、NPO法人Curiosity(キュリオシティ)主催の、高校生向プチ起業体験プログラムのこと。2014年に文京区内の高校生を対象にチャリティ起業体験プログラム「文京社会験学コンテスト」を初めて実施してから、今年で6回目の開催になります。
実際に起業体験をしてみる中で、学び、成長することを目的にしたプログラムで、高校生が「立案・計画・実施」すべての流れを体験し、社会の課題に取り組んでいきます。
仕事について考える機会になる
「まじプロ」では、参加する高校生をチーム分けして社会の課題を考え、解決するためのアイデアを出し合い、企画から準備・実行までを、協力しておこないます。
学校も学年も違う同世代の人達や、サポートしてくれる大学生や社会人と一緒に活動することは、普段の高校生活では経験できない体験なので、大きな刺激になります。
参加した高校生の感想を見てみましょう。「自分がやりたいこと、興味のあることを明確にすることの大切さを痛感した」…プログラムを通して、自分の将来や仕事について考えるいい機会になったことが分かります。
参加した高校生の2つの大きな変化
「まじプロ」に参加した高校生によると、参加前後で変わったことが2つあったのだそう。
「将来に対する考え方の変化」
参加前:起業には全く興味がなく、将来はどこかの大企業に就職するんだと漠然と思いこんでいた。
参加後:社会人や大学生と話をしたことで、起業やベンチャー企業への就職にも興味を持つようになった。将来の選択肢が広がった。
「スケジュールの取組み方の変化」
参加前:スケジュールの見通しが曖昧なまま、物事を進めていた。
参加後:優先順位をつけられるようになったので、まず何をすべきか明確にできるようになった。
就職すると、同時にいろいろな仕事をこなしていかなくてはいけない場面が多くあります。そんな時に、やらなければいけない事の優先順位をつけて、物事を進めていけるのは、とても大切なことです。また、テスト勉強を進める時など、学校生活にも役に立つスキルではないでしょうか。
就職に必要なスキルが身につく
「まじプロ」のチャレンジプログラムは、職業観やお金の価値観、さまざまな世代との人間関係など、働くうえで大切なことが学べるようになっています。
例えば小学校を借りて、小学生向けのリアル脱出ゲームを企画・開催したチームは、景品などの購入費として協賛金が必要に。この協賛金集めも高校生が主体となっておこないます。
どのようにお店にかけあえばいいのかを学び、表彰状の裏に協賛してくれたお店の紹介記事を載せることなどを説明して、いくつかのお店に協力してもらえたそうです。
大学生や社会人からのサポートはあるものの、実際に交渉するのは高校生。断られる場合もあったのとのこと。交渉する難しさや、お金を集める難しさ、承諾してもらえた時の達成感など、さまざまな事を学ぶ体験になったのではないでしょうか。
チームで考え行動することで、「リーダーシップ」や「コミュニケーション力」「チームワーク」「プレゼンテーション力」など、就職した時に必要とされる能力を、高校生の段階で身につけることもできます。
「百聞百見は一験にしかず」?!
今回は、プチ起業体験ができる「まじプロ」の高校生向けプログラムをご紹介しましたが、土日や長期休みを利用して参加できる、高校生向けのプログラムは、たくさんあります。ぜひ、探してみてください。きっと、高校生活やこれからの就職活動に役に立つ貴重な体験ができると思います。