「インターンシップ」といえば、大学生が参加するものと思いがちですが、高卒就職が人気の今、高校生対象のインターシップも数多く実施されています。
また、キャリア教育の一環として、学校と地域が協力して地域密着の探求活動を積極的に行う高校も増えてきました。
インターンシップや探究活動を経験することは、高校生にとってどんなメリットがあるのでしょうか。先輩達の体験談を参考に見ていきましょう!
高校時代の体験が「私」を変えた!
高校生の時に参加したインターンシップや探究活動が大きな「ターニングポイント」
になった先輩達の体験談を2つご紹介したいと思います。
① 「できない自分」から「できる自分」に変われた!
高校では商業部に所属していたAさん。
「私の「ターニングポイント」は高知県で開催された「商い甲子園」大会に2年連続で参加したことでした。大会では、商品の仕入れから値段決め、損益の計算や店舗のレイアウトなどすべて生徒で行いました。その中で、「自分が伝えたい事」と「相手に伝わった事」が食い違うなどの苦労がありましたが、それを乗り越えてメンバーがひとつになった達成感はとても大きかったです。」
大会に参加するまでは、「自分にはできない。リーダーの器でもない」と思い込んでいたAさん。
リーダーを経験することで、「自分にもできる!」という自信がついたそう。この経験から、主体的に物事を考え取り組めるようになったそうです。
「今後は、自分の体験をもとに、同じように悩みをもつ誰かの背中を押せるような存在になりたい」と語るAさんからは、教室を飛び出し、探究活動を経験したからこそ気づけたことが、自信へと繋がっているのが伺えます。
② 探究活動がきっかけでそのまま就職!
「高校生活はまさに人生のターニングポイントだった!」と振り返るBさん。
きっかけは高校2年生の時に参加した探究活動だったそうです。
「地元の活性化に取り組むプロジェクトに参加し、市役所にインターンシップに行きました。そこで、高校生主催のイベントを企画することに。楽しいことも苦しいことも経験しながら、イベントを成功させた時は、大きな達成感がありました。」
インターンシップをする前から市役所で働きたいと思っていたBさんでしたが、その時は「安定してるから」という理由だったそう。しかし、地域に出て活動するうちに、地域が抱える課題点や、その課題を解決しようと頑張る大人の姿を目の当たりにし、「自分も地域に貢献したい!」という思いが強まったそうです。現在は市役所への就職を決め、地域活性のための事業に携わっています。
高校生だからこそ、いろいろな経験を!
先輩達の体験談からは、インターンシップや学校外での探究活動で、新しい自分を発見したり、職業観を養うきっかけになったことが伝わってきます。
就職を考える高校生は、卒業後には社会の一員として活躍していくことが求められます。高校生活の3年間は、現実と向き合い、視野を広げ、心身共に大きく成長するチャンスです。インターンシップや探究活動を通じて、いろいろな考え方を受け入れ、興味の幅を広げる経験を是非してみてください。あなたにあった職業や、やりたいことが見つかる「ターニングポイント」になるかもしれません!