「大卒の資格を取りたい!」高校卒業後、全日制の大学へ進学できなくても働きながら大卒資格を取得する方法があります。昼間働いて夜に通学する「夜間大学」と自宅で自分の空いている時間に勉強する「通信制大学」。それぞれのメリットとデメリットをチェックしてみました。
夜間大学と通信制大学の違いって?
大きな違いは通学があるかどうか。夜間大学の授業は、通常18時から21時の時間帯に行われることが多いようです。通信制大学も直接授業を受けるスクーリングがありますが、夜間大学よりは時間の拘束は緩やか。通学できるエリアに夜間大学が無い人は通信制を選ぶことになりそうです。
ふたつの共通点は?
・まず費用が抑えられていること。ただ長期間在学すれば学費はかさんでしまいますので集中して勉強する方が良いでしょう。奨学金を併用しやすい仕組みを提供している大学もあります。
・入学のハードルが低く設定されており多くの人にチャンスがあります。卒業するには定められた単位を履修する必要があります。
・時間的に忙しい、通学の機会が少ない、と理由はそれぞれですが「キャンパスライフ」を楽しむという感じは少ないかもしれません。
・設置されている学科の種類が少なく、学べる内容に制限があるのが現状です。
夜間大学の特徴
夜間大学は基本的に毎日通学します。クラスメートも同じ状況なので、さまざまな年代や背景の人と交流できるのがメリットです。学ぶ意欲や意識を持って進学する方が多いので、刺激的なのではないでしょうか。デメリットは1日に受けられる授業のコマ数が少ないこと。卒業に必要な単位数は昼間とあまり変わらないので工夫が必要です。大学の規定を確認しておきましょう。
通信制大学の特徴
最大のハードルは「モチベーションの維持」のようです。自宅学習をきちんと続けるには強い意志が必要。目的をしっかりと持って進学しないと卒業は難しいかもしれません。早稲田大学や慶応義塾大学といった私立難関校にも通信教育課程がありますので、頑張れば「名門大学の卒業生」になることもできます。
毎日の勉強は孤独ですが、スクーリングでは各地からいろいろな人が集まり違う年代、地域の人と関わるチャンスがあります。大学の教授やクラスメートとの交流は、回数が限られるからこそ強いインパクトが感じられることでしょう。
全日制と学歴に差はない!
基本的に卒業証書には「夜間」「通信」といった表記はありません。就職や転職の際に申告するかどうかはその人次第ですが、夜間・通信卒業生の中には「楽な道ではないから、胸を張って通信だと伝える」という人も。仕事をしながら通学し、大学を卒業したら仕事上の待遇も「大卒」にスライドするという企業もあります。あなたも「働く大学生」になって仕事をしながら学んでみませんか?