企業で仕事を体験できる「インターンシップ」。働くということをイメージするためにはとても有意義です。今回は、インターンシップに積極的に取り組んでいる「愛媛トヨタ」のサイトをチェックしました。「愛媛トヨタ」で、実際にインターンシップを体験した高校生の声を見てみましょう。
「愛媛トヨタ」ってどんな会社?
愛媛トヨタは、トヨタ自動車工業株式会社の特約店として愛媛県松山市に本社を構える1940年創業の企業です。トヨタ自動車の販売を始めとして、中古車の買い取りや販売などカーライフの幅広いサポートを行っています。本社の他に三島、西条、今治など新車販売店舗は9店舗。グループ会社も合わせると従業員は2000名以上という規模の会社です。
キャリア教育への取り組み
愛媛トヨタはさまざまな社会貢献活動に力を入れていますが、その一環として、キャリア教育への取り組みに力を入れています。学校で教員や保護者に向けたセミナーや研修を行い、社会で求められる人材や、働く意義などについての勉強会を実施しています。
学生に向けては、職場見学や先輩社員との座談会を行ったり、小学校での出前授業ではエコカーや福祉車両、交通安全についてなどを楽しく子供たちに学んでもらっています。
愛媛トヨタの高校生インターンシップ
愛媛トヨタはインターンシップにもとても積極的に取り組んでいます。大学生向けの5~6ヶの長期インターンシップ、2週間の短期インターンシップ、2Dayインターンシップ、留学生コースなどさまざまなプログラムがあり、高校生向けとしては2日から7日のカリキュラムが用意されています。
「人は他者とのかかわりを通じて”自分らしさ”に気付くもの」「成長は、自ら考え、発言し、行動し、反省するサイクル」との考えから、インターンシップをただの職業体験でおわらせず、成長の種を研修生が自ら見出すことを目標としてプログラムを組んでいます。
高校生コースでは、マナー研修や、ショールームでの接客体験、点検整備体験や、社員へのインタビューなどを行います。「働くこと」をまだ具体的にイメージしにくい高校生が、インターンシップを経験して主体的に進路を選択する姿勢を培うきっかけになればと考えているとのこと。インターンシップをきっかけとして、高卒、就職という具体的な将来を想像することが出来るのではないでしょうか。
インターンシップ経験者の生の声
実際に5日間のインターンシップを経験した、高校生の感想を見てみましょう。「たくさんの方にインタビューをして、やりがいを感じながら真剣に働いていることが心に残りました。働くことを前向きにとらえられるようになりました」「最終日の発表会のスピーチを聞いて、仲間が真剣に取り組む姿に刺激を受けました」
インターンシップを経験して「自分の意志を持って楽しみながら行動する」ことを意識するようになったそうです。職業体験をするだけでなく、その後の学校生活や勉強、部活動への姿勢も変化を実感できそうですね。就職についても、しっかりしたイメージを持てそうです。
高校時代のインターンシップ体験は「働く」ことを実感する貴重な経験になります。専門学科の高校では広く実施されているインターンシップですが、体験する生徒の割合は7割弱。
いっぱう普通科の高校では希望者のみの参加であるためか体験者の割合は22%(平成28年度)にとどまっています。地元に密着した企業での職場体験、ぜひ積極的にチャレンジしてみてください。