高校生がさまざまな仕事の現場に触れられる社会科見学。実は、自衛隊も職場見学を実施しているのをご存じでしょうか。茨城県にある自衛隊駐屯地で高校生を対象に行っているもので、普段はなかなか見ることができない自衛隊の仕事を見学・体験することができます。
自衛隊に直接興味がなくても、仕事に対する責任感や取り組み姿勢など、これから社会に出ようとしている世代にとって刺激になる要素は多々ありそうです。
自衛隊の職場体験とは
職場体験が行われる駐屯地は、勝田駐屯地、霞ヶ浦駐屯地、土浦駐屯地、古河駐屯地、百里基地となっています。茨城での体験となりますが、申し込みは全国で行っていますので、最寄りの地域事務所に問い合わせれば詳細を確認できます。
職場体験に参加したいという場合には「自衛隊茨城地方協力本部」のHPにある職場体験学習のページを参考にしてみてください。駐屯地によっては中学生のみを対象としているものもありますので、対象が高校生であることを確認したうえで申し込みの手続きを行いましょう。
自衛隊の職場体験の内容
自衛隊の職場体験は、幅広いカリキュラムが組まれています。実施する駐屯地・基地にもよりますが、基本訓練やロープワーク、施設・装備の見学、売店の見学や飲食の体験など。
駐屯地によっては航空機の見学もあり、自衛隊の施設や訓練について、具体的に理解できる内容となってます。1回の職場体験は5~20名の少人数制となっており、より近くで職務の内容を見学することができます。
自衛隊の普段の活動はもちろん、基地内の施設を見学する機会もなかなかありませんので、この機会をぜひ活用してください。
近年、日本の自衛隊が防災や救助活動などで活躍している姿をよく目にするようになりましたが、実際の仕事について、わかっている人は圧倒的に少ないのではないでしょうか。
これから社会に出ようとしている高校生にとって、災害の際にどんな救助活動がなされているのか、日本の安全を守ろうと日々働いている人たちがどんな気持ちで仕事に取り組んでいるのかを知る、いい機会になるのではないかと思われます。
中学生と高校生を対象に行われている職場見学ですので、高校3年生といわず、1~2年次に体験してみるのもいいのではないでしょうか。施設見学や体験実習だけでなく、自衛隊員のみなさんが日々利用する食堂での体験喫食や部隊見学もできるチャンスです。貴重な機会をうまく活用していただき、将来のことを考える
契機にしてみてはいかがでしょうか。