高校生向けのインターンシップの目的のひとつに「進路選択能力の育成」があります。かんたんに言えば、
・自分の仕事への適性や将来を考えるチャンスにすること。
・自分自身で未来を選ぶ力をつけること。
就業体験は、仕事選びのミスマッチを減らすのに役立ちます。自分がどんな仕事に向いているのか、どんなことに興味を持てるのかを発見しておきたいですよね。インターンシップ活動は高校生と実際の仕事をつなぐ、貴重な経験の場だといえます。
電気にまつわるお仕事って?
日常生活の中では、実際の内容を実感しづらい仕事に触れられるのも、インターンシップの魅力です。今回は地元の高校から、インターンシップ生を受け入れている電気設備関連の会社、株式会社福田電気商会をご紹介します。
兵庫県にある株式会社福田電気商会では平成27年8月の3日間、地元の高校から1名のインターンシップを受け入れました。福田電気商会の事業内容は、電機や空調工事の設計・施工。電気関連のさまざまな工事を行っています。また、社会貢献活動を積極的に行っており、その一環として高校生インターンシップの受け入れをしています。
高所作業体験&CAD実務
福田電気商会のサイトでは、高校生インターンシップの様子が写真で紹介されています。ひとつめは高い所にある設備のメンテナンス作業。作業現場でよく見かけるリフトに乗って、高所作業実務を行いました。工具を持ち、天井を見つめながら指導を受けている様子は真剣そのものです。
ふたつめのパソコンによるCAD実務では、社員の方に1対1で見守られながらじっくりと取り組んでいる様子が伝わってきます。CAD(キャド)とは以前は手描きで行っていた設計や製図の作図を、コンピューターで行うシステム。普通の高校生にはなかなかCAD操作を体験するチャンスはありません。貴重な経験になったのではないでしょうか。
電気工事の仕事をするには
電気の設備工事を行うには様々な資格が必要になります。国家資格である「電気主任技術者」「電気工事士」など資格がないと、担当できない仕事もあります。
福田電気商会には資格を持つ技術者が複数名いますので、資格取得のむずかしさや、実際に使える「お得」な資格などナマのお話しを聞くこともできそうですね。
電気は私たちの生活になくてはならないものです。それに仕事として携わるというのはどういうことか、実際に働いている方々から学べることは多いのではないでしょうか。職場体験を通じて、自分の知らなかった仕事や気づいていなかったことに出会い、未来の仕事を想像するきっかけにしてください。