厚労省の若者就労支援施策をご紹介するシリーズ、これまで「ジョブカフェ」「ユースエール認定制度」をとりあげてきました。今回は学校や仕事から離れている若者を応援する「地域若者サポートステーション」をご紹介したいと思います。
「サポステ」ごぞんじでしたか?
地域若者サポートステーション(通称サポステ)は働くことに踏み出せない15~39才までの若者と社会との橋渡しをする支援機関です。全国47都道府県に160ケ所が設置されていますので、みなさんの家の近くにもあるのではないでしょうか。
「働きたいけれど」
サポステは若者支援にノウハウをもつNPO法人、株式会社などが実施する厚生労働省の委託事業。働きたい、何かしたい気持ちはあっても
・どうしたらよいのかわからない。
・自信が持てず一歩を踏み出せない。
・コミュニケーションが苦手で不安。
・人間関係のつまずきで退職後、ブランクが長くなってしまった。
そんな悩みを持つ若者によりそい、ひとりひとりに合った解決策を一緒にさぐっていきます。
平成27年度にサポステを利用した約27000人のうち57.2%が就職に成功しました。また、その90.2%が1年未満で就職を決めています。利用者の45%は2年以上の間、働いたり通学したりしていなかった人だそうです。手厚く、充実した支援が行われていることがわかります。
まずは面談から
キャリアコンサルタントをはじめとした専門家が、じっくり時間をかけて面談をします。そのうえで、それぞれに必要な経験やスキルをあらいだし、その後のサポート内容を決定していきます。
さまざまなプログラム
・人と接するコツを身につける「コミュニケーション講座」
・事業所の見学や少しだけ働く体験をする「ジョブトレ」
・就職まであと少しの準備をしたい人のための3~4週間働いてみる「チャレンジ体験」
・社会人としての基礎を学ぶ「ビジネスマナー講座」
・実際の就職活動を支える「就活セミナー」
・合宿を含み生活面のサポートと職場体験等の訓練を集中的に実施する「集中訓練プログラム」
・基礎的なパソコンスキルを習得する「パソコン講座」
上記のような、仲間とともにスキルアップし、少しずつ自信をつけられるプログラムが用意されています。
サポステのネットワーク
サポステはハローワークや教育、福祉、行政、地域社会などのさまざまな機関とネットワークを結んでいます。利用者はサポステにアクセスすることで、総合的な支援をうけることが可能です。
サポステでは他にもお子さんの進路に悩む「保護者の会」や利用者OB・OGの会など、働きたい若者と家族をサポートする独自の取組みをしています。初めの一歩、もう1度の一歩の助けが必要なとき、お近くのサポステを探してみてください。