最近、高校生向けのインターンシップを実施する企業が増えています。9月末の時点で内定が決まっている高校生は例年6割以上。高校生の採用活動は、最初の応募でどれだけ高校生を確保できるかにかかっているといっても過言ではありません。
いくつか制約のある高卒採用において、高校生に興味を持ってもらえる機会を増やす努力は必須!会社の雰囲気や仕事内容を肌で感じてもらえるインターンシップは、絶好の機会です。
とはいえ、「実際、インターンシップを開催するにはどうしたらいいの?」と戸惑っている人事担当者の方も多いのではないでしょうか。そこで、今回は、高校生のインターンシップを受け入れるまでの流れや成功させるポイントを詳しくご紹介したいと思います!
高校生インターンシップを受け入れるための準備は3つ
① インターンシップを受け入れる組織を作る
「組織を作る」という言葉だけを見ると、大変そうな雰囲気ですが、必要なのは「受入窓口」となる部署と「受入責任者」・「受入担当者」「指導担当者」などの人員です。人事部や総務部などが窓口となることが多いようです。
② インターンシップの目的を決める
インターンシップにおいてもっとも大切な「目的」をまず決めましょう。目的が曖昧だと、企業と学生の双方にとってメリットのないインターンシップになってしまいます。
「会社の雰囲気を知ってもらう」「業界の理解を深めてもらう」「実際の仕事を体験してもらう」など、自社にあった目的を見つけましょう。
③ インターンシップのプログラムを作る
「目的」にそって、インターンシップのプログラムを決めます。
・何人受け入れ可能か
・時期はいつにするか
・日数はどれくらいにするか
・配属する部署
・体験してもらう内容
受入れ時期は、夏休みや春休みなどの長期休みに合わせることが多いですが、時期を決めずに年間を通して受入れている企業もあります。繁忙期などを考えて、自社に合った時期や受入れ人数を決めましょう。
体験してもらう内容は、体験を通して会社の魅力が伝わるような内容にする必要があります。職業体験を通して、「やりがい」「楽しさ」が感じられたり、社会人としてのマナーが身につくようなものがおすすめです。
準備が整ったら、高校生へアピール!
インターンシップの受入れ準備が整ったら、次は広報活動です。HPでインターシップを開催することを告知する、企業のパンフレットにチラシを挟んでみる、高校にお知らせするなど、様々な方法で高校生にアピールしましょう。
高校生の場合は、学校を通じて応募してくるケースが大半を占めます。日頃から学校と信頼関係を築いておくとスムーズに進みます。
採用に繋がらないように注意!
高校生の採用活動にはいくつかルールがあります。7月の就職活動解禁日までは、採用活動が禁止されているので、インターンシップが採用に影響しないように配慮しましょう。また、インターンシップで得た高校生の情報などの取り扱いにも気をつける必要があります。
インターンシップには、応募が増えるだけではないメリットがたくさん
高校生のインターンシップを受入れるメリットは、高校生の応募を増やすだけではありません。実際に仕事が体験でき、企業への理解が深まるインターンシップは、高卒採用において大きな問題のひとつである「早期離職」を防ぐために、大きな効果を発揮します。
また、高校生を受け入れる体制を整えることで、社内のモチベーション向上や担当社員の成長などが期待できます。高校生と年齢の近い若手社員との交流は、お互いの成長に繋がるいい機会となるでしょう。
企業の魅力を効果的に発信するチャンスがつまったインターンシップ。高卒採用を考えている企業にこそ、インターンシップの実施はおすすめです。次の採用活動で、目標の採用人数を達成するためにも、ぜひインターンシップの受入れを検討してみてください。