6/11に厚生労働省より2020年の高卒新卒採用スケジュールの変更が発表されました。7/1の求人票公開は変わらず、9/5の応募開始が10/5に、9/16の選考・内定開始が10/16と1ヶ月先送りする、という内容です。
2020年春からの新型コロナウィルス感染拡大は、企業の高卒新卒採用活動にも大きな影響をおよぼしています。高校の休校延長とそれに伴う授業期間の圧迫など、今後の高校側の動きはまだ全容がつかめていません。
毎年開催のハローワーク説明会も中止…でも新規参入にはチャンス!
例年5月に開催されるハローワークでの企業向け説明会は、全国で原則中止となりました。初めて高校生採用を始める企業は参加必須の説明会が中止になり、どのように採用活動を進めていけばよいか、不安に思う企業人事のご担当者もいらっしゃることでしょう。
採用活動は例年とはかなり異なるかたちにはなりますが、2021年に高校を卒業し就職したいと思っている高校3年生にとっては待ったなし!業種によっては採用人数の大きな変動も見込まれます。実は高卒新卒採用新規参入組にはチャンス。情報を集めながら、今できる対策をしっかり行うのが高卒新卒採用を成功させるポイントになりそうです。
学校側の対応と高卒採用への影響
・休校延長とそれに伴う授業時間の確保
新学期の開始が約一ヶ月遅れた影響により、通常1-6限の授業に7・8限が追加される。土曜日や夏休み期間などに授業が実施されるなどの影響が予測されます。
→学校訪問は先生に余裕のある日程で!
上記のように休校に圧迫された過密スケジュールとなれば、学校側も授業開始後から多忙になることが予想されます。効果的な学校訪問をしたいと考えるのであれば、教職員の業務に余裕のある日程を狙ってアポイントをとり、訪問しましょう。
・求人数減少への懸念
経済に大きな打撃を与えた新型コロナウィルス。進路指導の先生方は、特にサービス・飲食・宿泊系の業界での求人数の大規模な減少を懸念しています。
→密な連絡を取り、不安を払拭する
2021年春卒業の高卒新卒求人に関しては、学校と密接に連絡を取り合うことが重要です。高校側の事情を正しく把握し、会社見学など高校生の応募に関わるスケジュールのすれ違いがうまれないように心がけてください。
ハローワークの情報をチェック
2020年6月11日、厚生労働省よろスケジュール変更の第一報が発表されました。各地のハローワークからは、厚労省の通知をもとに各県の実情に合わせた情報発信が行われるとみられます。。
東京都のハローワークでは、既に今後「日程が後ろ倒しされる場合の求人票の記載方法」という案内をしています。採用を管轄するハローワークのHPをこまめにチェックし、最新の情報をキャッチするようにしましょう。
未だに事態の収束が見えないコロナウィルスですが、新しく高卒新卒採用に参入する企業にとってはチャンスの年です。昨年まで高卒新卒採用の求人倍率は増加の一途をたどり、大手企業も「高校生は金の卵」と参入を始めました。
コロナ対策で採用に手が回らない、あるいは事業を縮小せざるを得ず採用をとりやめる、といった企業もありそうです。高校生採用を推進したい企業は、高校生が希望をもって就職できるよう情報発信や高校へのアプローチをしっかりと行うことで、互いに幸せな採用ができるのではないでしょうか。