商工会議所がインターンシップ?
「地元の若者に興味を持ってもらいたい」と考えていらっしゃる企業のご担当者の皆さん、高校生のインターンシップを受け入れてみませんか?地元経済の担い手になる高校生のキャリア教育に貢献し、若者との接点を持つことのできるこの取り組み。地域の商工会議所が中心となって継続的に行われているインターンシップ事業をご紹介します。
100人の高校生を受入れ
新潟県の新発田商工会議所は新発田市の委託を受け、平成23年度から大学生・高校生の就業体験事業に取り組んでいます。学生の社会人・職業人としての自立や地元での就職の促進、地域の次世代を育成することなどを目的として始まったこの事業には多くの高校生が参加しています。
この5年間、この取り組みを通じてインターンシップを経験した高校生は毎年100人前後。約40の事業所が受入れをしています。各年ごとにレポートが作成され、就業体験の様子や実施企業からのアンケート結果を見ることができますので「これから高校生インターンシップを受け入れてみようかな?」と思われる企業には参考になるのではないでしょうか。
手ごたえあり!
「インターンシップが生徒の進路意識の高揚に役立つと思うか?」との問いに、実際に生徒を受け入れた企業の73%が役立つ、23%がやや役立つと回答しています。高校生の仕事体験を指導する実感として、インターンシップが大きな意味を持つということを感じられるのではないでしょうか。
会社側にもメリットあり!
アンケートには「企業としても良い刺激を受けた。今後、新たな雇用があった場合の問題にも気づくことができ良かった。」という回答がありました。新入社員や中途採用社員などに、業務を伝えるシミュレーションにもなったようです。また、就業体験で受け入れた生徒がその後社員になったというケースもあるとのこと。高校生にとっては大きな影響を受ける体験になりますので、インターンシップ生の中に高卒での就職を考える生徒がいれば、強い動機付けになることもあるでしょう。インターンシップ自体は教育の一環ですが、若者との接点を持つというチャンスになることがわかります。
商工会議所と高校生
インターンシップは地域の高校生に就業体験を提供するだけでなく、学校との関係を深めたり、自社のイメージアップなど企業にとってもさまざまなメリットがあります。いざ初めて受け入れ、となると「どうしたものか…」と考えてしまうかもしれませんが、新発田商工会議所のインターンシップ事業のようにノウハウをもった地域の「商工会議所」に相談してみてはいかがでしょう。次世代の人材育成に直結する高校生インターンシップ、積極的に参加することで事業にもさまざまなプラスがありそうです。