7月1日に求人票が公開され、8月には会社見学や職場見学が始まっています。漠然としていた将来を明確にする時期になりました。
就職活動中の高校生は、実際の求人票を前に応募する企業を決めるタイミング。やる気や期待が大きくなる一方で、不安もどんどん増えていく頃でもあります。
「高校生」という守られる立場から、「社会人」という責任がともなう立場に向かおうとするお子様に、親として、一番身近な社会人の先輩として何ができるのか。保護者の皆様も毎日悩まれていることと思います。
今回は、就職活動を頑張るお子様に対してどのような心構えで接するべきか、お伝えしたいと思います。
採用までのスケジュール
まずは、簡単に高卒新卒生の就職活動について応募開始から採用までの流れをご説明します。
9月5日 (沖縄は8月30日)
応募・学校推薦が開始。応募書類を生徒が作成し、学校から企業へ書類を提出。
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9月16日
選考開始。筆記試験、適性検査、面接試験など1日で試験を実施。
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合否結果・内定通知開始。学校経由で7日以内に企業から連絡。
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9月下旬
追加募集開始。
あなたはどのタイプ?
就職試験を控えた高校生の保護者の皆さん。ご家庭で、お子様にどんな言葉をかけていますか?どのように接していますか?関わり方ひとつでお子さんの気持ちが大きく変わる可能性がある敏感な時期ですか。いくつかのタイプ別に保護者の心得をご紹介します。
「放任型」
子供のすることにさほど関心を寄せず、放っておくタイプ。子供の意見を尊重し任せることも大切ですが、あまりに無関心だと「自分は大切にされていない」と子供は感じ、自分のことも大切にできません。子供の話に耳を傾けること、必要なことは教えてあげることも大事です。
「押しつけ型」
放任型とは真逆で、保護者の考えや価値観を押し付けてしまうタイプ。今の就職環境は、昔とは少し異なります。まずは状況を確認し、一緒に話し合って、いつでも応援していることを伝えましょう。
「甘やかし型」
それほど困ってなくても手助けしてしまうタイプ。いくつになっても我が子のことは心配なものです。しかし、失敗から学ぶことは多いのも事実。。苦労や失敗をした経験は今後の人生に必ず役に立ちます。たくさんの経験の場を与え、子供の自立を見守ることも愛情です。
「おまかせ型」
「学校が全部やってくれるんじゃないの?」とすべて任せて、自分は動かないタイプ。確かに高校生の就活は学校を通してでなければできません。しかし、ご家庭での応援が一番の心の支えになるものです。しっかり子供の話を聞いて、一緒に考えてあげましょう。
不安な高校生
いかがだったでしょうか?就職が決まるまでの夏の時期、多くの高校生は不安で仕方がありません。早く決めたい、と内定を目的にしてしまうお子さんもいます。
厚生労働省の発表によると、高卒の就職後3年以内の離職率は4割。就職がゴールではありません。長く働ける職場をきちんと見極めるためにも、家庭で精神的に支えてあげたいところです。
お子様が納得して就職し、その職場でいきいきと働き続けられるように、「今」だけではなく「その先」も見通してサポートすることが、保護者に1番求められていることではないでしょうか。