年々高まる高卒生の有効求人倍率。今年の高卒新卒採用も売り手市場が予想されます。
「高校生の採用活動は6月の求人票受付開始から。それまでやることないでしょ?」と思っている企業の担当者のみなさま!実は、6月までにできることがあるのです。今すぐアクションを起こすことで、6月からの採用活動がとても有利になります。3つのチャンスをご紹介しましょう。
高校を訪問する
2,3月は学年末の試験や入試、卒業式、先生の人事異動と、学校側も慌ただしい時期です。7月からは高校生の就職活動が短期決戦で始まるので、先生達は多忙を極めます。実は、4月から6月までが学校にとって比較的余裕のある期間になるのです。
求人票を持参しての採用活動となる学校訪問は7月1日以降と決められていますが、採用や求人に関係のない学校訪問自体は禁止されてはいません。採用活動においてとても重要なターゲットとなる地元高校との関係づくりは、ぜひ春に始めてください。
生徒や高校が企業に何を求めているかなどの情報をヒアリングできる絶好のチャンス。進路指導の先生にとっても、求人票だけでは分からない、会社の社風や入社後の育成・キャリアアップの方針等の情報を得られる貴重な機会です。お互いを知ることで、高校生にきちんと情報が伝わり、早期離職を防ぐメリットもあります。
自社をよく知ってもらうための情報を提供するために高校を訪問し、信頼関係を築くことができれば、本格的に採用活動が始まった時には、高校とのコミュニケーションが取りやすくなっているはずです。進路指導担当の先生の企業への評価は、生徒の企業選びに大きく影響します。先生との信頼関係づくりは、採用活動を円滑に進めるためにも欠かせません。
採用サイトで情報発信
求人票が公開される前に、ネットでサイトを検索し企業選びを始める高校生もいます。ほとんどの企業がHPで採用情報を公開していますが、高校生に向けて積極的に情報を提供している企業はあまり多くないので、他社との差別化を図れるチャンスです。
高校生にとって、先輩社員の体験談、職場で働くイメージや実際の仕事内容がダイレクトに分かるWEBサイトや動画はとてもインパクトがあります。求人票には載せきれない自社の魅力を、動画や写真を使って高校生が食いつきそうなコンテンツで発信することで、会社に興味を持ってもらうきっかけになるかもしれません。また、通年で情報発信ができるメリットも大きいでしょう。
職場見学やインターンシップの受入れ準備
職場見学やインターンシップは、高校生に会社を実際に見てもらう貴重なチャンスです。1人1社制のルールがある高校生にとっても、事前に会社を見に行ける数少ない機会。高校生の応募を勝ち取るためにも、しっかり準備したいものです。
とはいえ、通常業務をこなしながら、受入れ準備を進めるのは意外と大変なものです。多くの企業が夏休みに高校生のインターンシップを受け入れているようですが、6月頃から準備を始めていたのでは、準備不足になってしまう可能性もあります。社員が余裕を持って、高校生を迎える体制を整えるためにも、今からしっかり受入れ準備を始めましょう。
いかがだったでしょうか?4月~6月は学校との関係づくりと、高校生に自社への興味を持ってもらうための大切な種まき期間です。9月5日の応募開始に、たくさんの高校生から応募がくるように、ぜひ今から3つの準備を始めることをお勧めします。