高卒就職は高校生にとって、大きな決断。よく考えて選んだ会社でも、入社してみると「あれ、なんか違う」と感じることもあります。せっかく入社できても、雰囲気の合わない職場で長く働くことは難しいもの。そこで今回は、就職を決断する前に、自分に合う社風を見極めるポイントを4つご紹介したいと思います。
ポイント①自分に合う社風を知る自己分析のやり方
まず、自分に合う社風を見極めるために、自己分析をやってみましょう。
・やりたい事、好きな事、できることを整理する
・嫌いな事、耐えられなかったことを整理する
・仕事内容や待遇、給与や勤務先などの条件に優先順位をつける
ノートなどに書き出していくうちに、就職するうえで自分が何を大切にしているのかが見えてきます。モチベーションに直結する「やりたい事」「好きな事」だけではなく、「嫌な事」などのマイナス面にも注目しましょう。
「耐えられない事」が少ない会社は、自分にとって「社風のあう会社」である確率が高くなります。
ポイント②業界や職種のリサーチをする
自分がやりたい仕事だけではなく、様々な業界や職種のリサーチをしてみましょう。ノーマークだった職業に興味がでたり、新しい発見もあるでしょう。多くの選択肢から選ぶことで、入社後のミスマッチも防げます。
社風の傾向は、職種や業界ごとに似ている点が多くあります。
例えば、日本の銀行やメーカー、商社などの業界は、チームワークで協力して仕事を進めます。コミュニケーション能力や協調性が求められる社風が多いのが特徴です。
外資系や人材系企業、証券会社などの業界は、実力勝負で個人の頑張りがダイレクトに評価に直結します。競争や変化に対応できる人材が求められる社風の会社が多いでしょう。
業界によって、会社の雰囲気は大きく異なります。自己分析で確認した「自分に合う社風」のある業界はどこなのかを見極めるためにも、リサーチは重要です。
ポイント③求人情報や採用サイトをチェックする
どの業界や職種が自分にあっているのか見極めたら、次は求人情報や企業の採用サイトをチェックしましょう。特に、企業の採用サイトにはたくさんの情報が載っています。
・社員の年齢層を確認する
高校に届く求人情報や企業のサイトに載っている会社情報で、社員の年齢層を調べてみましょう。雰囲気が良く、働きやすい社風の会社は、幅広い年齢層が在籍しています。勤続年数が4,5年以上の社員が多い会社は、人間関係も良好で働きやすい職場だと考えられます。
・先輩社員のメッセージに注目する
企業の採用サイトに先輩社員のインタビューが載っていたら、ぜひ読んでみましょう。実際に働いているからこそ分かる会社の様子が伝わってきます。
例えば、「会社の良いところ」「仕事のやりがい」「仕事内容」からは、職場の人間関係や会社が何を大切にしているかが見えてきます。社風に大きく関わることなので、要チェックです。
ポイント④高校の先輩に話を聞く
自分が希望する職場に就職した先輩に、直接話を聞いてみましょう。指定校推薦で学校に求人票が届いている場合、同じ高校から就職している先輩がいるかもしれません。社風を知るには、実際に働いている人に話を聞くのがやはり一番です。
会社の近所まで行ってみるのもおすすめです。職場見学などで会社に行く機会もありますが、会社の周りを一周するだけでも、普段の会社の雰囲気を感じることができます。会社から出てきた社員の様子から人間関係なども垣間見られるかもしれません。
いかがだったでしょうか?
「やりがいのある仕事」と「楽しく長く勤められる環境」を両立することは可能です。自分も企業もしっかり分析し、自分に合った社風の会社を見つけることで、納得のいく就職ができるはずです。ぜひ、紹介した4つのポイントを試してみてください。