高校卒業後、就職する道を選んだ高校生にとって、「就職する会社」選びは就活の大切な1歩です。「先生や親に勧められたから」「倍率が低そうだから」となんとなく応募していては、内定が獲得できても、就職後にミスマッチがおきてしまいます。
早期離職を防ぐためにも、自分に合う会社を選ぶことが重要になってきます。そこで今回は、高卒就職を成功させる会社の選び方のポイントを4つ、お伝えしたいと思います。
ポイント①自分の「やりたいこと」「好きなこと」がある会社を選ぶ
当たり前のことに思えるかもしれませんが、これがなかなか難しいもの。「会社の知名度があるから」、「指定校推薦で必ず内定がもらえるから」と安易に就職先を決めてしまうと、たとえ就職できたとしても、入社後に「こんなはずじゃなかった」とミスマッチが生じてしまい、早期離職に繋がります。
まずは、しっかり自己分析をして自分の「得意・不得意」「やりたいこと・やりたくないこと」などを洗い出し、どの業界の仕事が自分に合っているのかを考えます。自分の性格や価値観を何度も考え直すことで、就職前と後のギャップを減らすことができます。
また、給料や業務内容、人間関係、待遇、社風など就職するうえで何を重要視するかの優先順位を決めましょう。大事にしたい点を明確にすることで、企業選びの方向性が定まってきます。自分の興味や高校生活での経験と照らし合わせて、絞り込んでみましょう。
ポイント②「高校生積極採用」の会社を探す
学校に求人票が来る7月に先駆けて、インターネットなどで企業の採用サイトを検索し、「高校生積極採用」「高卒者大歓迎」「学歴不問」などのワードが記載されている求人情報を探してみましょう。
最近では、「高卒就職」専用のサイトがある企業HPも多くなっています。これらの企業は、高卒・大卒関係なく人柄やスキルを重視して採用してくれる可能性が大きく、入社後の頑張り次第で大卒就職生と同様、もしくはそれ以上にスキルアップできるチャンスがあります。
ポイント③実力主義の職種を探す
例えば、プログラマーなどIT系の仕事や、接客系の仕事は、学歴よりもスキルや人間性が重視されるだけでなく、仕事の成果が評価されやすいというメリットがあります。能力や頑張りが評価されやすい実力主義の職場を選ぶのもひとつの手です。
学歴を問わず、若い人材を確保したいという職種や業界はたくさんあります。会社を選ぶ時には「どのようなキャリアを築くことが可能なのか」という視点で考えてみることも大切でしょう。
ポイント④気になる会社に足を運ぶ
自己分析や業界リサーチの結果、自分に合いそうな会社がいくつか見つかったら、ぜひ会社を見に行ってください。職場の人間関係や雰囲気、社風などを肌で感じることはとても大切です。
会社の中までしっかり見学し、社内の人に質問できるチャンスのある職場見学がおすすめですが、日程調整などが難しい場合は、会社の周りを一周し、会社に出入りする人達を観察するだけでも、多くの気づきがあるはずです。
いかがでしたか?
文部科学省の発表によると、平成31年度高卒生の就職率は98.2%。引き続き、高卒人気は続いています。しかし、高卒就職生の早期離職率が高いのも事実。仕事を続けていくうえでは、うまくいかないことやチャレンジが必要な場面が必ず出てきます。自分の好きな仕事、やりがいが感じられる仕事であれば、たとえ壁があっても乗り越えられるのではないでしょうか。
就職前と就職後のミスマッチを防ぐためにも、自分に合った会社選びは非常に重要です。お伝えした4つのポイントが、高校生の皆さんにとって納得のいく就職活動のきっかけになれば幸いです。