高卒就職を考える高校生に積極的に情報発信をしている企業のサイトをご紹介。今回は井原築炉工業株式会社のページをチェックしてみました。「築炉技能士」ってどんな仕事かイメージが湧きますか?井原築炉工業では高卒生を中心に正社員として採用、育成を行っています。さて、どのような仕事なのでしょうか。
築炉(ちくろ)って何?
「炉=火を入れて燃え続けさせておく所」と聞くと何となくイメージが湧いてきますね。暖炉や焼却炉などは身近にある「炉」です。井原築炉工業が扱う「炉」はもっと大規模なもの。創業から120年、ガラス炉からスタートし今では鉄鋼・非鉄金属・化学・環境など幅広い分野での実績があります。
築炉というのは高温になる炉の内側を耐火物で構築する作業。仕事を紹介するページにあるさまざまな炉の画像はまるでアート作品のようです。耐火レンガが緻密に並んだ様子からは高い技術がうかがえます。
普通科卒の先輩も活躍中
サイトにはたくさんの高卒社員のインタビューが掲載されています。工業系高校卒の社員に交じって普通科卒で活躍している先輩もいます。「入社するまで炉に関する知識はなかった」人が大半ですがコメントに共通するのは「やりがい」。現場で多くの人と協力しながら炉を築き、作り上げた時には大きな達成感を感じるそうです。
現場で着々と成長
入社直後は3週間ほど本社で集合研修。社会人としての基礎知識やマナーに始まり、安全や技術の共通研修を受けます。各営業所に配属されたら、各種の道工具の使い方を学びつつ煉瓦積の実技訓練開始!工事があれば現場に同行し、手伝いをしながら少しずつ仕事を学んでいきます。
厚生労働省の「築炉技能士2級」
3年目には技能士2級の試験を受けます。全国平均の合格率は73.1%の試験ですが、井原築炉工業の先輩方は全員合格!少しプレッシャーも感じますが、しっかりと指導を受けられるからこその結果かもしれません。
海外でも高い技術力が評価されており台湾に支店も構えています。高卒で入社した6年目の先輩は海外での現場も経験したそう。技能士2級合格の2年後には難関の1級の受験資格ができますし、経験を積むと仕事の領域をどんどん広げることのできる仕事です。
技術の伝承
日本の産業を陰で支える重要な職種である築炉技能士。年々職人が少なくなるなか、井原築炉工業では新卒の高校生を採用して丁寧に育成をしています。一人前にになるまでには時間が必要ですが、日本の産業に欠かせない職種であり海外での技術指導で活躍する道も開かれています。
採用は各地の営業所ごと。朝夕食事つきの個室独身寮があるので、遠方からでも安心して入社ができるとのことです。興味を持たれた方はぜひサイトをチェックしてみてください。