「ちゃんと内定もらえるかな」「就職する会社ってどう選ぶんだろう」そんな疑問や心配を感じている高校生の皆さん!就職活動を終え、卒業を控えた内定中の先輩の声を聞いてみましょう。建設会社に採用が決まっている高校生へのアンケート(平成29年3月建設業振興基金「採用内定者を対象にした就職活動の意識調査」)から内定への道のりをチェックしてみました。
いつ頃内定?何社を検討?
就職試験の開始は9月16日ですが、50%の生徒が9月中に内定が決まっています。一方、10月が38%、12月6%と続き1月以降に決定した人も3%いました。1次募集で決まるのは半分で10月以降も就職活動を続けた人が半分いることがわかります。すぐに内定が出なくても、焦る必要はなさそうです。
学校から紹介された会社の数は1社が35%、以下2社28%、3社22%、4社以上15%ということです。全体の6割以上が複数の会社を生徒に紹介しており、生徒は何社かを比較検討しています。
就職先を決める決め手になったのは?
希望する会社を選択したのは「自分」と答える高校生が約7割を占めますが、実際に就職を決定する際は「自分だけ」との回答は4分の1未満。多くの生徒が意思決定の影響者として「学校の先生」「保護者(父・母)」を挙げており。自分を外側から見た客観的な意見を聞いたうえで決めていることがうかがえます。
決め手になった理由(複数回答)を見ると、最も多いのは4割弱の「勤務場所」。以下、「会社の雰囲気・設備・制度など」「企業見学、インターンシップに参加」「給与」と続きます。建設会社への就職を控えた内定者へのアンケートということもあって「資格が活かせる」「体を動かす仕事がしたい」など就職してからの仕事をするイメージをしっかりともって会社を選んでいるのがわかります。
どんな風に情報収集したの?
実際、先輩たちが仕事や会社の情報をキャッチした方法をみてみましょう。
・ホームページに掲載されている情報を自分で検索
・パンフレットの内容を確認
・高2から希望の会社が決まっていたので下調べをし、インターンシップに参加
・企業が学校訪問をしてくれて、先生から知りたいことを聞けた
・7月1日に学校に来る求人票と8月の会社説明会
「役に立つ」「もっと知りたい」情報って何?
・入社後の実際の仕事のイメージが分かるもの
・必要な資格が何か
・ホームページに動画があると分かりやすい
・ホームーページで詳しく給料のことが分かるとよい
・会社の雰囲気や環境
・社員や先輩の声
7月1日に求人票が学校に届き、就職活動が本格化。9月5日の応募開始の時点までに学校内の調整や応募書類を整えることを考えると、志望する企業を決定するまであまり時間がありません。その年の実際の求人票を見ながら検討する前に、過去の求人票や企業のホームページで事前に把握できるものはチェックしておくと良いでしょう。
高校生は基本的に一人1社の応募、内定が出た時点で就職先が決定します。「早く決めたい」「安心したい」という気持ちになりそうですが、しっかりと情報を集め周りの意見を聞くことが大切なようです。納得の内定を得られるよう、先輩の体験を参考にしながら準備をすすめてくださいね。