高卒での就職を考えている高校生の皆さん!高卒新卒生がひっぱりだこだった昨年に続き、2018年も企業の熱い視線が高校生に注がれています。新聞社の調査によれば多くの企業で「高卒採用を増やす」という採用計画が発表されているとのことです。
地域調査でわかる高校生人気
関西に本社のある企業の高卒採用計画は前年に比べ12.4%増えています(日本経済新聞社:2019年春の採用計画調査)。パナソニックでは「熟練工を育てる」狙いで前年より50人増の200人を採用予定。車両部品大手のエクセディは獲得競争が激しくなったことで、それまでの地元高校中心の採用活動を拡大。説明会に出向く学校の範囲を広げているそうです。
北海道の主要企業・団体への調査では45%の企業が大卒を含めた新卒採用を「増やす」と答えています。これまで高校生採用をしてきた企業の中には、予定通りの採用ができなかった会社も。ホテル事業を行っているカラカミ観光は2017年度に50人を採用する予定でしたが33人にとどまりました。高卒採用が進まなかったことが理由のひとつ。北海道の2018年3月卒業の高卒新卒有効求人倍率は1.58倍。前年の1.25倍から大きく上昇しています。大卒予定者では足りず、高卒新卒枠を広げている企業があるため人材獲得競争が激しいとのことです。
大手企業でも高卒採用拡大
大手自動車メーカーのマツダは2019春入社の技能系の高卒者を310人採用する計画です。これは昨年度の284人を上回る高水準。技術系210人、事務系40人とあわせると560人。国内生産の維持と中長期の企業の成長戦略を進めるための大規模採用に意欲的です。
大手鉄鋼メーカーの神戸製鋼所では2019年春入社、高卒を中心とした基幹職271人(総合職175人)の新卒採用を予定しています。2018年春入社の採用は233人(総合職194人)。ベテラン作業員の退職をフォローする役割が期待されているとのことです。400人以上の中途採用も予定していて、品質管理のための人材を拡充に取り組んでいます。
高卒就職で広がるチャンス
進学か就職か迷い、奨学金を借りて進学する方もいるかもしれません。ただいざ就職となるタイミングの4年後、人材採用がどんな状況になっているかはわかりません。一方、ここ数年の状況は高校生にとってチャンス!これまで高校生採用をしてこなかった大手企業なども門戸を広げていて、多くの選択肢があります。自分に合った仕事や会社を見極めて、ぜひ高卒就職を成功させてくださいね。