4月に迎えた高卒新入社員への対応も忙しいと思われますが、春は今年度の採用活動の準備を始める時期です。高校生活に支障がないよう、採用スケジュールにルールがあるため、短期決戦となる新卒高校生の採用活動。高卒採用ならではの基本ルールを確認しながら、2019年の採用活動のスケジュールを見ていきましょう。
まずは、基本ルールを確認!
高卒採用は、高校生の最優先事項である「学校生活」を守るためのルールがあります。仕組みをきちんと把握しておくことで採用活動がスムーズに。さて、どのようなルールがあるのでしょう?
・ハローワークを通して求人票を発行する
→求人票は「指定校求人」と「公開求人(全国の高校へWEBで求人を公開)」とがあり、どちらかを選択します。
・高校生は学校の進路指導のもと、推薦をされて応募する
→企業と高校生が、直接求人に関するやり取りをすることは出来ません。必ず学校を通して行います。
・基本的に一人一社制
→大卒の新卒就職活動のように、複数の企業に同時に応募できません。
・学校生活に支障がないよう、採用スケジュールが決められている
→求人票の情報解禁や、選考の開始日があらかじめ細かく決められています。
2019年度の採用スケジュールを確認!
では、今年度の採用スケジュールの見通しを確認しておきましょう。
5月中旬 ハローワーク主催の「求人申し込み説明会」に参加
・毎年、事業者登録している地域管轄のハローワークが主催する説明会。
ルールや注意事項の確認のためぜひ参加してください。高卒採用を初めて行う企業は参加必須です。
6月3日(月)ハローワークの求人受付開始
7月1日(月)ハローワークが求人票を受理、発行
・受付済みの求人票が企業に戻り、求人情報が解禁になります。
・受付印のある求人票のコピーを高校に持参、もしくは送付します。
7月1日以降 学校訪問、会社見学の開始
・高校生は、求人票を見て応募する企業を選び始めます。
・学校訪問では、求人票だけではなく、高校生に分かりやすい仕事紹介のパンフレットなどがあるとよいでしょう。
・応募前職場見学の日程が決まっていれば、実施予定表も合わせて持参しましょう。
・お盆・9月5日~15日は訪問が禁止されています。
9月5日(木)応募開始
・高校生から応募書類が送られてきます
9月17日(金)選考開始
・応募書類だけで採否を決めるのは禁止。面接が必須です。
・高校生の学校生活への影響を考えて、採用試験は原則1日で終わらせます。
・採否の結果は、書面で必ず学校に通知します。
(生徒の自宅には送ることはできません)
「準備期間」の今が大切!!
4月~5月は採用活動の成功を左右する大切な「準備期間」になります。高校生への積極的なアプローチは難しい高卒新卒採用。9月5日の応募開始から数日間、企業側は応募書類が送られてくるのをただ「待つ」しかありません。高校生が企業選びを本格的に始める7月になる前に、しっかりと自社の採用戦略を練ってくだっさい。
・求める人物像を明確にする
・自社の強みを確認する
・求人票に載せる情報を整理する
・情報収集を行う
「名刺交換会」など、求人解禁前に参加できるイベントを調べ、早い段階で情報を収集することで、採用活動を効率的に進められます。
高校生の採用活動は、学校生活優先の独自のルールがあります。7月1日の求人情報解禁から9月5日の応募開始までは短期決戦。高卒新卒採用を成功させるため、採用スケジュールを確認し、採用計画をしっかり立てておくことをお勧めします!