就職を考えている高校生にとって、夏休みは面接の準備を始める大切な時期です。就職の合否を決める一発勝負の面接。「うまくできるかな…」と不安に思っている高校生も多いでしょう。
今回は、高卒就職の面接でよく質問される内容をピックアップ!質問の意図と答え方のポイントを伝授したいと思います。「なぜ、その質問をするのか」という面接官の意図を知ることで、どう答えればいいのかが明確になります。ぜひ、参考にしてみてください。
「志望動機を教えてください。」
高卒就職の面接で、必ずと言っていいほどよく聞かれる質問です。
【なぜ聞くの?】
・会社や仕事への熱意を確認するため
→熱意はそのままモチベーションに繋がります。就職後、会社の戦力になろうと頑張ってくれそうかを見ています。
・会社の求める人材とマッチしているかを確認するため
→志望動機から、就職後にどのように働きたいのか、何を希望しているのかを見極め、それが会社のニーズと合っているかを判断しています。
【答え方のポイント】
・企業の強みや特徴をしっかり調べ、自分の志望動機と結びつける
例えば、「売り場作りから商品の発注、商品開発まで、若いうちからたくさん経験したいので、若手社員が現場で活躍できる体制が整っている御社でぜひ働きたいと思いました。」など、「たくさんある企業から、この会社を選んだ理由はコレです!」という熱意を前面に押し出しましょう。
・志望する根拠をしっかり伝える
志望動機は、どうしても他の人とかぶりがちです。大切なのは、その動機の根拠をしっかり伝えること。例えば子供のころから好きだった商品を扱っている、パンフレットを見て〇〇の仕事に興味を持ったなど、「どうしてこの企業、職業に興味をもったんだろう」と自己分析し、自分なりの理由を見つけましょう。
「高校生活で一番思い出に残っていることはなんですか?」
「高校生活で一番頑張ったことは?」と聞かれることもあり、高卒就職でよくされる質問ですが、高校生が上手に答えるのが難しい質問でもあります。
【なぜ聞くの?】
・人柄や今後の可能性が知りたい
→面接官は、この質問を通してあなたの「人柄」を見ています。重要なのは「思い出」そのものではなく、そこからあなたが「何を感じ、どう行動したか」です。面接官は、そのエピソードから「人柄」や「今後の可能性」を探っています。
【答え方のポイント】
・思い出に残っている「理由」を必ずそえる
「学園祭でみんなでたこ焼きを売ったのが、一番思い出に残っています」という答え方だと、あなたの人柄も可能性も、面接官には何も伝わりませんよね。
「たこ焼きを焼いた経験がなかったので、最初は丸く綺麗に焼けませんでしたが、クラスの友達といろいろお店を回って焼いている姿を見て研究したり、家で練習して、本番はまんまるのたこ焼きを焼けるようになりました」と付け加えると、「努力できる子だな」「周りと協力できる子だな」というのが、面接官に伝わります。
「最後になにか質問はありますか?」
高校生の多くが「特にありません」と答えてしまう質問です。この質問は、あなたをアピールする絶好のチャンスです!ぜひ、何かしら聞いてみましょう。
【なぜ聞くの?】
・会社に本当に興味があるのかを知りたい
→「質問がない」というのは、会社に興味がないと答えているようなものです。面接官は、高校生の志望の本気度を確認しています。
・コミュニケーション能力や質問する力を確認したい
→上手にコミュニケーションをとれる人やいい質問ができる人は、仕事もできます。もちろん、完璧を求めているわけではありませんが、面接官は、入社後の「可能性」を探っています。
・高校生と会社のミスマッチを防ぎたい
→入社後「こんなはずじゃなかった」と残念な結果にならないために、高校生の疑問に答え、ミスマッチを防ごうという狙いです。
【答え方のポイント】
・質問を用意しておく
事前にいくつか用意しておきましょう。職場見学に行っていれば、そこで感じた疑問を聞いてみるのもいいでしょう。
・事前に調べて分かる質問はしない
給与や福利厚生など、HPやパンフレットを調べればすぐに分かる質問は、「ちゃんと調べていないな」と思われ、かえって逆効果になります。
・「はい」「いいえ」で答えられる質問は避ける
「やりがいはありますか?」という質問だと「はい」だけで終わってしまい、何も聞きだせません。「仕事で達成感が感じられるのはどういう時ですか?」など、具体的に質問するようにしましょう。
声に出して練習しよう!
回答の内容を考えたら、必ず声に出して練習しましょう。丸暗記は危険です。本番、緊張のあまり頭が真っ白になる可能性があるからです。練習するたびに少し内容が違ってもかまいません。あなたの言葉で話せば、伝えたいことはしっかり面接官に伝わります。
「一緒に仕事がしたい」と思わせよう!
質問の意図と答え方の秘訣をお伝えしましたが、「この人と一緒に仕事がしたい」と思わせることが一番大事。明るく、元気に、ハキハキと面接官の目をみて話せれば大丈夫!たくさん声に出して練習し、自信をもって面接に臨んでください!!