高卒就職の採用試験、とりわけ面接に緊張しない高校生はいないと思います。高校生の皆さんに、今からでも遅くない、知って得する面接の必勝法をご紹介したいと思います!
面接官も人間です。心証によって合否が左右されてしまうこともあります。裏を返せば、面接官に好印象を与えることができれば、グッと合格に近づくということ。まずは、高好感度事例とNG事例を通して、合格・不合格の分かれ目を見ていきましょう。
実録!面接官の本音!
好感度UPエピソード①
「元気・前向き・健康」というキーワードで高校生を採用してきた中小外食チェーン会社です。一番印象に残った子は、もちろん求める人物像をクリアしていましたが、驚いたのは、どんなくだらない内容の質問や、自分が知らない分野の質問でも、キッパリ、ハッキリと論理的に意見を述べたことです。なるほど…とこちらがビックリしてしまいました。そして、その高校生は即採用!!
→日頃から、自分の考えを言葉にする習慣をつけておくといいですね。どんな質問をされても、自分の意見をはっきり伝える姿勢を見せることは好印象につながります。
好感度UPエピソード②
販売サービスの接客の職種で高校生を募集をしてきました。面接が進むにつれ、話が難しく答えにくくなる質問をするのですが、一番印象に残った子は、分からない事は本当に正直に、かっこつけずに「わかりません!すみません!」とにっこり。その瞬間、その笑顔と実直さに、思わずその場がフレッシュな空気になりました。その高校生は、もちろん即採用!
→知ったかぶって、しどろもどろ答えるよりは、素直に知らないことを認めるのもひとつの手です。高校生らしい正直で潔い態度は好感度UPにつながります。
好感度UPエピソード③
当社では、本人が困る質問を必ずします。それは、「逃げずに、粘り強く答えようとするか?」を見るためです。その回答が正解、不正解で判断はしません。今回、その高校生が用意してきた答えとは違う質問をしつこくしたのですが、彼はまっすぐ前を見て一生懸命答えてくれました。彼からは「どんな仕事も逃げずにやる熱意」を感じました。その高校生は、即採用にしました。
→あきらめずに答えようとする気持ちに、面接官は心を動かされます。想定外の質問がきても下を向かず、面接官の目をみて「この会社で働きたい!」という本気度をしっかりアピールしましょう。
NGエピソード①
こちらの質問に対して、暗記文を読むように回答してきた高校生。しかも、途中でど忘れしてしまうハプニングが。どんなに立派な回答を用意してきていても、何も心に響きません。
→何度も練習をするうちに暗記してしまうのは仕方のないこと。しかし、完全に暗記に頼ってしまっては、思い出すことに集中してしまい、面接官には何も伝わりません。伝えたいキーワードをいくつか用意し、当日はそれらのキーワードを自分の言葉で繋げていきましょう。
NGエピソード②
面接中、緊張しすぎたのか途中で泣き出してしまった子が。これでは面接にはなりません。
→緊張していると、面接官の顔が怖く見えてしまうかもしれません。でも、面接官は敵ではありません。数年、数十年前は同じように面接される側だったかもしれません。心配しなくても大丈夫!一度、深く深呼吸をして、落ち着いて話しましょう。
NGエピソード③
こちらの質問に、とても上手に雄弁に語ってくれたのですが、全く聞いてないことまでペラペラと話し続け…。不採用にしました。
→聞かれていることは何か、をよく考えて答えましょう。面接官の意図しないことまでペラペラしゃべり続けるのは、知識を自慢していると受け取られ、悪い印象を与えてしまいます。
見た目とマナーで差をつけよう!
高校生の第一印象を大きく左右するのが身だしなみや清潔感です。面接での受け答えが良くても、身だしなみがきちんとしていないと、あまりいい印象は残りません。以下の点に注意して、前日から準備しておきましょう。
・ズボンのすそに破れ・汚れ・ほつれがあれば直し、アイロンをかける
・スカートのひだにシワやヨレがあれば、アイロンをかける
・ベルトは、黒か茶色が望ましい
・靴下は長めのものにする
・靴は磨いておく
当日は、シャツのボタンを上までしっかり止めて、寝癖を直しましょう。髪の毛の長い女子はひとつに縛るのが望ましいです。これで、身だしなみは完璧!自信を持って会場に向かいましょう。
入室の時から見られています!!
高卒の就職面接では、作法やマナーについてとても厳しく評価されます。特に、入室のマナーは完璧にしていきましょう。面接の内容以前に、形式でのマイナスポイントは避けたいものです。
注意する点は2点です。
① すべての動作は両手でおこなう
→ドアは両手で開けて、両手で閉めましょう。
② すべての動作は別々におこなう
→動作を、焦らずに細かく分けて行うと綺麗に見えます。ドアを開けながらの挨拶はさけましょう。ドアを開けている時に面接官と目が合ったら、軽く会釈する程度にします。挨拶は、きちんとドアを閉めてから、一呼吸置いて、丁寧に行うと好印象を与えられます。
やってしまいがちな失敗BEST3は,,,
1位 ドアを開けた瞬間にお辞儀と挨拶までしてしまう
ミスが一番起きるのは、ドアを開ける瞬間です。ドアを開けた時に思いがけず面接官と目が合ってしまい、慌てて「失礼します!」と言いながら頭を下げてしまう,,,,というのは、よくあることです。しかし、動作を重ねるのは、手を抜いたと受け取られる場合もあります。
ミスが合否にすぐ結びつくわけではないので、意識しすぎることはありませんが、スムーズにできるといい印象を与えます。
2位 ドアを閉めた後、焦って挨拶してしまう
最初の挨拶は、印象の3割以上を決めると言われています。ここはチャンスです!一呼吸置き、大きな声ではっきりと面接官の顔を見て挨拶しましょう。それだけで、高感度がアップします。
3位 姿勢が悪い
せっかく入室のマナーが完璧でも、座る姿勢や歩く姿勢が悪いと台無しです。頭のてっぺんから糸で引っ張られているような気持ちで、背筋をピンと伸ばしましょう。
最初のツカミさえ成功すれば、その高好感度が続いたまま面接を進めることができます。自然と体が動くよう何度も練習してみてください。いい雰囲気で面接を受けることができるはずです。
いかがだったでしょうか?少しの差で、グッと合格に近づきます。ぜひ、実践してみてください。