高卒で就職するのであれば、働きながら手に職をつけることを考えてみてはどうでしょうか。有効な資格・検定を取得しておけば、その後の仕事の選択肢が広がります。
情報システム、経理、法務関連などの業界では、求人情報に「○○の資格が必要」などと記載されている場合があります。将来的には独立したいという意向がある人、めざす業界・職種が明確な人が、働きながら取得しておきたい資格・検定を紹介します。
情報処理技術者試験
経済産業省管轄の国家資格である情報処理技術者は、情報システム関連の業務に携わる技術者から、一般の利用者まで、幅広い層を対象にスキルを証明する国家資格です。
情報処理技術者は、レベル1~4に分かれており、レベル1のITパスポート試験、レベル2の基本情報技術者試験は、基礎知識を身に付けた人や、一定の実務経験を積んだ人は取っておいたほうがいいでしょう。
大学を卒業していなくても、情報処理やセキュリティ、ネットワークに関する知識や技術があると具体的にアピールできることで、就職・転職時に評価してもらえるチャンスが広がります。
介護福祉士
社会の高齢化が進むなか、介護業界で活躍していきたいと考える人は、介護福祉士の資格取得を最初の目標としてみてはいかがでしょうか。
福祉系高校や養成施設で学んだ人は、そのまま資格取得がめざせますが、一般の高校を卒業した人は、老人ホームやデイケアセンター、保健施設などで3年以上の実務経験を積むと受験資格が得られます。こちらも情報処理技術者同様、専門スキルを証明してくれる強い味方です。
宅地建物取引士
将来、不動産や金融関連の仕事がしたいという人には、宅地建物取引士(旧宅地建物取引主任者)の資格が武器になります。
この資格は、不動産の売買、交換、貸借などの取引をする際の事務手続きを行うために必要なもの。不動産の情報が記された重要事項説明書の手続きや説明などを実施できるのは、宅地建物取引士の資格を取得した人だけです。
不動産業界はもちろん、土地や建物の売買や信託商品などを取り扱う金融業界でも活躍できる資格です。
公認会計士
実は公認会計士は、高卒でも取れることをご存じですか?会計・税務・監査業務・経営コンサルタントのスペシャリストをめざせる資格です。
公認会計士の主な就職先は、会計士事務所、監査法人、コンサルティングファーム、一般企業の経営関連部門など。会社の経営状況をしっかり分析でき、企業に対して適切な改善策を提案できるようになれれば、独立して自分の事務所を構えることができます。
公認会計士は、非常に合格が難しい資格ですので、合格すれば長く働くことができるでしょう。