学校を通して行われるインターンシップよりも少し気軽に、高校生の皆さんが職場体験をできるプログラムがあります。個人の興味や関心にあわせ、自由に応募したり参加できる仕事体験イベント。今回は非営利団体MET-next-(メットネクスト)が実施した「ゆめっと」をご紹介します。
「ゆめっと」って何?
「ゆめっと」は高校生向けのキャリア支援を目的に、企業とタイアップしてオフィスで仕事を体験する半日ほどの無料プログラム。高校生、協力企業の社員、大学生(ファシリテーター)で班を組みひとつの課題に取り組みます。さて、高校生はどのような体験をしたのでしょうか?
名前は知ってるけど‥なにをする会社?
まずは企業の社員から、会社の理念や業務内容の説明をうけます。社会でよく知られている有名企業でも、高校生にとっては「どんな会社?」からのスタートです。まずは世の中の仕組みを少し身近に感じるところから始まります。
ナマの社会人とお話し
班を組み、仕事からプライべートなことまで、自由に話したり質問したりする時間です。社会人との交流なんて初めて!という高校生が多いと思いますが、緊張が少しほぐれて打ち解けるチャンス。その後の「仕事」にも役立つ時間になりました。
仕事をしてみる
さあ、いよいよ仕事!社員とともに共通の課題をについてアイディアを考えます。読売新聞社では「高校生が作る新しい新聞」がテーマに、リクルート社・サイバーエージェント社では「私たちが使いたいアプリ」、DeNA社では「アプリマーケティングを学び、考え、実行する」が課題になりました。
博報堂社では「Mr.Ms粒違いを競う、博報堂社員のポスターをつくろう!」というテーマで、自分たちが感じたその社員さんの「らしさ」をポスター作製、というお題が。社員へのインタビュー、何をどう伝えるかの構成、写真撮影などをチームですすめていきます。初めて会った同士のグループですが「仕事」モードで一致団結!個性豊かな作品が仕上がりました。
発表タイム
グループワークで話し合った内容を、班ごとに発表します。他のグループの成果を聞き、同じテーマでもちがうアプローチがあることを感じられたのではないでしょうか。
「ゆめっと」の原点
立ち上げは創設者の前田さんが高校3年生の冬。受験を通して自分を見つめたときに、将来への夢を実感できないことに気づいたそうです。
「これこそが自分の夢だ」と思える機会があったら…自分が欲しかったと思うものを後輩たちに届けよう、と決めた前田さんは生徒が実際の仕事に触れ、憧れを持ち、未来のキャリアを想像できる場を作ることにしました。
参加した高校生からは「社会人と接する機会がないので、とてもいい経験になった」「将来の夢を考えるうえで参考になることが多かった」という感想がよせられています。自分の未来を想像するきっかけになるお仕事体験、きっかけを探してぜひトライしてみてください。