日本の社長ってどんな人たち?
「社長になる!」という目標を持っている高校生はどのくらいいるでしょうか?「希望どおりに就職できるかどうかわからないのに…」と将来に不安を感じていたら、いきなり「社長」とは思わないかもしれませんね。でも「やりたいことを、事業にしてみる」と考えてみたらどうですか?雇われるだけが仕事ではありませんよね。
では、実際の「経営者」とはどんな人達なのでしょう。東京商工リサーチが保有する企業データをもとに分析した130万人の社長像をチェックしてみました。
社長と学歴
全企業の社長データを見てみましょう。最終学歴は「大卒」52.47%、「高卒」37.58%、「中卒」6.74%。思ったより高卒・中卒社長いるじゃない!と思われた方が多いのではないでしょうか。合わせると44.32%、大卒社長との差はわずか8.15ポイントです。しかも、中卒社長の実数は3万7,104人と大企業の社長数を上回っています。
社長の趣味
社長の趣味のデータもあります。トップが「ゴルフ」で14万2,325人(43.5%)。2位の「無趣味」2万9,721人(9.0%)を大きく引きはなしています。以下、「釣」8.4%、「読書」8.4%、「スポーツ」5.2%と続きます。仕事のつきあいで必要な側面があるゴルフが1位というのはなんとなく納得ですが、「無趣味」が2位。これは「仕事が趣味」ということなのかもしれません。趣味と実益をかねて仕事をする…なかなか幸せな働き方だといえるのではないでしょうか。
社長への道は「学歴」よりも‥
大企業では依然「大卒」の割合が高いものの、高学歴とはいえない経営者がたくさん活躍していることがわかりました。社長業は簡単なことではありません。自分のやりたいこと、好きなことを仕事にするには学歴よりも情熱や意欲が重要なのではないでしょうか。
「学び」はいつからでも
パナソニックの創業者松下幸之助も、ホンダの本田宗一郎も大卒ではありません。共通するのは仕事をしながら必要になった時に学ぶ姿勢です。本田宗一郎は自動車修理の仕事をするなかでエンジンの部品に注目しますが、経験からだけでは解決できない壁を感じ、今でいう大学の聴講生となって金属工学の研究をしたそうです。
高卒で就職を考えている人は「もう勉強は終わり」と思っていませんか?進学を考えている人は、何を学びたいか決まっていますか?高校生の皆さんにとって今「社長さん」は遠い存在かもしれませんね。でも自分を磨いて経験を積み、情熱をもって仕事をしていたらいつのまにか憧れの「社長」をやっているかもしれませんよ!