今、貴重な人材として注目を浴びている高卒就職者。内定率も年々上昇し、高校生の就職活動は絶好調のように思えます。しかしその一方で、高卒就職者の早期離職率が高いというのも現実です。何が起きているのでしょうか。
高校生の就職活動はルールが多い
高校生の就職活動は、独自のルールやスケジュールがあるため、情報や就職活動期間が限られています。学校生活に集中できるようにと、高校生を守るために作られたルールではありますが、本当に就職したい企業を見極めるには、あまりにも情報が少ないのが現実です。
複数の企業に応募し、就職活動をしながら吟味できる大学生と違い、応募のかけ持ちができない高校生の選択肢はそれほど多くはありません。そのため、就職後にミスマッチが起きやすく、早期離職率(3年以内の離職者)が約40%になるなどの問題につながっているのです。
ここまで読むと、高校生の就職活動に明るい未来はないように聞こえるかもしれません。
でも、大丈夫。制限のある高卒就職活動でも、あなたの行動ひとつで成功への道がグッと近くなります。
成功のカギを握るのは「自分で決めること」!
就職は、高校生のみなさんにとって、初めて立つ人生の岐路です。大切な場面で後悔をしないために大事なのは、「自分で決めること」です。しかし、進路を決めなければいけない時が近づくと、迷ってしまう人も多いでしょう。
迷った時に、先生や友達、家族に相談するのもいいことです。信頼できる人からアドバイスをもらうのは、選択する際の大切な指針になります。しかし、自分でよく考えず、周りの意見だけを鵜呑みにして決断してしまうと、期待していた結果ではなかった時、人のせいにしてしまいがちです。そこから生まれるのは、後悔だけです。
そうならないためにも、最後の決断は、必ず自分でしましょう。当たり前のことのように思うかもしれませんが、この決断ができるかできないかで、あなたの就職活動は大きく変わってきます。
「自分で決める」ために、大切な3つの行動
では、アドバイスを参考にしながら、自分で選択するために必要なことはなんでしょうか?
自分を見つめ直す
まず、自己分析をしっかりおこないましょう。
「将来、どう生きたいのか」「どうして就職するのか」を、よく考えてください。自分の向かう方向が定まれば、おのずと選択する道が見えてくるものです。ノートに書きだすのもいいでしょう。
自分から情報を探しにいく
今は、知りたいことが、すぐに調べられる時代です。友達と「今日何食べる?」「今日どこ行く?」となったら、すぐに携帯で情報を検索しますよね。就職活動も同じです。「自分にあった会社ってどこだろう?」「学校で勧められた会社はどんな会社だろう?」と思ったら、まず、自分で情報を探しにいきましょう。
最近の企業のHPやSNSには、高校生にむけての情報が、分かりやすく載っています。動画や写真、イラストを使って情報発信している企業も多くあるので、見ていて分かりやすく、楽しみながら情報収集ができます。
インターンシップを活用しよう
早期離職につながるミスマッチを解消しようと、企業も努力しています。例えばインターンシップ。高校生の夏休みを利用して、会社の事をもっと知ってもらおうとインターンシップを開催する企業が増えてます。
インターンシップを利用することで、実際に仕事に触れ、会社の雰囲気を感じることができます。その経験は、ミスマッチを防ぐのにとても有効です。ネットで検索すれば、高校生が参加できるインターンシップの情報がたくさん載っています。
このサイトでも、インターシップに関する記事がいくつもあります。ぜひ見てみてください。
高卒者の採用に積極的な企業は、どんどん増えてきています。企業から選ばれるのではなく、自分が企業を選ぶんだという気持ちで、ぜひ就職活動を進めてください。「自分で決める」ことで、後悔のない就職活動になることを、願っています。