高卒就職生の人気が高まる一方で、「早期離職」が深刻な問題となっています。早期離職の一因となっているのが、就職後の「ミスマッチ」。そのミスマッチを防ぐために有効なのが「職場見学」です。
夏休みに入ると、多くの企業で職場見学が行われます。
就職してから「こんなはずじゃなかった」と後悔しないために、今回は、職場見学のメリットや職場見学で見るべきポイントをご紹介!納得のいく職場見学になる秘訣を伝授します。
職場見学にはメリットがたくさん!
働くイメージが実感できる
学校に届く求人票の内容を、しっかり見ることはとても大切です。しかし、就職するにあたって、求人票に書かれている「条件」と同じくらい重要なのが、「職場の雰囲気」です。会社の雰囲気や、そこで働く人達の様子を見ることで、自分が働くイメージを持つことができます。求人票だけでは気づかなかった、新しい発見があるかもしれません。
応募する前に、自分に合った会社なのか確認できる
「先生や家族に勧められたし、条件も良さそうだし」という理由だけで応募先を決めてしまうのは危険です。実際に就職すれば、多くの時間を過ごすことになる「会社」。実際に会社に行って、職番の雰囲気や仕事内容を見ることで、本当に自分のやりたい仕事か、行きたい会社かを肌で感じることができるでしょう。「百聞は一見にしかず」!ぜひ、自分の目で確かめてみましょう。
面接の時に、話のネタになる
職場見学で感じたこと、気づいたことは、面接の時に大いに役に立ちます。実体験にもとづいたリアルな意見は、面接官に好印象として、しっかり伝わります。
職場見学で見るべき3つのポイント
会社の雰囲気
職場見学でまずチェックしたいのは、働く人達の雰囲気です。お給料や福利厚生が充実していても、殺伐とした雰囲気の会社では働きづらいですよね。働く人達がイキイキと楽しそうに働いているかはとても重要です。黙って集中して作業していても、実際にその場の雰囲気がギスギスしていないと感じ取れたなら大丈夫でしょう。
楽しくわいわい働く職場がいいのか、集中してもくもくと働く職場がいいのか。あなたにとって、どちらが居心地いいのかが分かれば、就職先を選択するときの大きな指針になります。
職場の環境
会社内が綺麗になっているかは、職場見学でしか確認できない貴重なポイントです。社内が整理整頓されている会社は、仕事の内容や勤務時間に無理がなく、健全に働ける職場環境であることが多いです。ぜひ、目を配ってみましょう。
社員が挨拶を返してくれるか
当たり前のように思えるかもしれませんが、とても重要なポイントです。働いている雰囲気が良く見えても、挨拶をしてみたらそっけなくされたのでは、入社後のコミュニケーションに不安を感じますよね。
職場見学に来ている高校生にどう対応するかには、企業や社員のムードが現れます。もし、気持ちよく挨拶をかえしてくれたら、社内の雰囲気がいい証明にもなります。面接の時に、「この会社に惹かれた理由」のひとつとして話すこともできるでしょう。
質問タイムはチャンス!
多くの高校生のみなさんが、緊張し、不安に思っているのが質問タイムではないでしょうか?職場見学のどこかで、「何か質問はありますか?」と聞かれるでしょう。でも、大丈夫です。
職場見学は採用試験ではありません。好印象を与えなければとプレッシャーに感じず、将来、自分が働くかもしれない会社がどんな会社なのかを知ることに集中しましょう。
前もって、会社の事を調べ、確認したいポイントを整理しておけば、おのずと疑問に思うことが浮かんできます。
職場見学は、会社をよく知る絶好の機会です。この機会を無駄にせず、うまく活かせるかどうか…実際に体験したこと、自分で感じたことは就職活動に大きな影響を与えます。就職後にこんなはずじゃなかった!という「ミスマッチ」のない就職活動にするために、ぜひ「職場見学」を活用してみてください。