実際の企業で就業体験ができるインターンシップは高校生にとって貴重なチャンスです。高校生を対象にしたプログラムを実施している企業の中から、今回は秋元運輸倉庫株式会社、株式会社坂下組のインターンシップの内容を各社のサイトの活動報告ページよりご紹介します。
秋元運輸倉庫のインターンシップ
2015年12月、男子2名、女子3名の高校生を受け入れ、3日間のインターンシップを実施しました。カリキュラムは入社2年目の社員が作成、物流業界のイメージアップや物流ビジネスの醍醐味を感じてもらうことを目的とした、大変充実した活動になりました。
まず手始めに、事務所での電話応対や伝票発行や現場での商品出荷作業を。さらに視察船に乗って東京港の機能や仕組みを学んだり、荷物を動かす現場の見学をしたりと盛りだくさんです。因みに今回の職業体験で高校生に1番人気だったのはピッキング作業だったそうな。
最終日にはインターンシップ中に気づいた事を発表する場が設けられました。電話受付業務の改善アイディアや、イメージアップのためのCM、未来の物流ネットワークの姿など、発表に向けた思考整理方法の指導を受けた高校生たち。大きな手応えを感じたのではないでしょうか。
物流事業に限らず、仕事をするうえで共通する「もっとよくしたい」という意欲まで呼び起こす、とても有意義な就業体験となりました。
坂下組のインターンシップ
昭和3年創業、宮崎県の土木・建築を担ってきた坂下組。2016年3月の2日間、地元高校からインターンシップ生2名を受入れました。事前にインターンシップ生の興味をヒアリングし、準備をしたプログラムが提供されています。
ものづくりに関心があるという希望を受け、作業所めぐりを中心に土木・建築の現場を訪問。それぞれに施工内容の異なる現場を5ヵ所、通常高校生が立ち入ることが不可能な場所に入り事業の具体的なイメージをつかむことができたのではないでしょうか。
インターン生から説明担当の社員に対して作業内容や専門用語について質問が出るなど、興味を呼び起こし、理解が深まったことが伺えます。活動的な体験があまりできなかった、という企業の担当者のコメントがありましたので、今後さらにブラッシュアップされたプログラムが期待されます。
インターンシップを通じて実際の社会に触れ、社会につながる経験は高校生のみなさんの大きな刺激になるでしょう。進路の選択のヒントになったり、働くことへの見方・考え方を変えてくれるかもしれません。高校生のうちに、ぜひいろいろな企業の現場を体験してみてください。