「高校を卒業したら就職する」と決めたお子さん、あるいは「就職しようか迷っている」お子さんに対しどのように接していらっしゃいますか?高校生の就職活動は短期決戦。始まる前、活動の最中、それぞれに高卒での就職を考える高校生のサポートの仕方についてあらため考えてみました。
先生と連携して
高校生の就職活動は学校生活に極力影響の出ないよう、スケジュールや応募の仕方などに細かいルールがあります。進路指導担当の先生のサポートに添って活動できれば、応募から就職先の決定まで比較的短期間で終わることが多いようです。
なかなか動き出せない生徒も‥
基本的には先生がフォローしてくださいますが、実は「相談に来ない」もしくは「のらりくらり」な生徒が結構いるようなのです。動き出した方がいい、とわかっていても不安だったり、追い詰められたような気持になると、積極的になれないのもわかります。
就職活動が本格化する前に
高卒者への求人票は7月に学校へ届き、9月中旬に選考開始となります。それまでに社会にどのような仕事があるのか、どんな会社で働きたいのか、のイメージを膨らませておく必要があります。身近な大人ができることはどのようなことでしょうか。
視野を広げる
高校生が「仕事」を考えるとき、なじみのあるサービス、知っている商品に目が行きがちです。一般的に有名でなくとも、優良な企業や働きやすい職場がたくさんありますよね。地元にある堅実な会社などは高校生にとって良い就職先になるでしょう。知人に仕事の話しをしてもらうなど、大人と関わる練習もかねて、多くの人の意見を聞く手伝いをしてみてはいかがでしょうか。
自分自身を知る
自分の長所、短所をきちんと言葉にできる高校生は多くありません。好きなこと、得意なことは仕事への適性を考えるのに欠かせませんし、就職面接でも必ず聞かれます。成長の歴史を見てきた親だからこそわかるお子さんのよいところ、優れたところをぜひエピソードとともに振り返ってください。大切なことは、なるべくポジティブな面を見ること。「苦手」については本人の分析にまかせましょう。
陥りがちなNG行動
就職活動が佳境に入るとついやってしまうのが「過保護」「過干渉」。かといって「無関心」も子どもにとってつらいものです。高校卒業が現実的なイメージになる高校3年生。一生懸命な子も、はたから見るとのんびりしすぎな子も、胸の中にはさまざまな思いが渦巻いています。短期決戦の高卒の就職活動で親子ともども焦らずにすむよう、早い時期から自然なサポートを心がけたいものです。