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初めて高卒採用を始める人事担当者必見!高卒新卒採用のイロハ

2020/03/16  5,602 views

深刻な人材不足で売り手市場が続く中、「成長が著しい」「素直で意欲的に働く」高卒新卒生の人気はうなぎ上り。新たに高卒新卒採用に関心を持つ企業も年々増えています。
ノウハウ

高卒で就職する高校生の採用は、大卒生の採用とは違い、いくつかのルールや注意点があります。そこで今回は、初めて高卒採用を考えている採用担当者の方にむけて、高卒採用の基本的なスケジュールやルールについてまとめてみました。

高卒新卒採用の求人活動スケジュール

高卒新卒者の求人活動は、高校生の学校生活に支障がないように、スケジュールが決められています。

☆5月中旬~
ハローワーク主催「学校求人説明会」に参加し、「高卒求人登録用紙」をもらう

・初めて高卒採用をおこなう場合は参加必須です。開催日程を管轄のハローワークのHPで事前に調べておきましょう。
・前年度に高卒採用をおこなった企業には、ハローワークから「説明会開催日程のお知らせ」が届きます。送付された書類を確認し、予約をして参加しましょう。最近では高卒採用をおこなう企業が多くなっており、予約しないと参加できないハローワークもあるので注意が必要です。

☆6月1日
ハローワークにおける求人申し込み受付を開始

・ハローワークに求人票を提出します。書式は全国統一なので、高校生の目を惹く工夫が必要です。情報をしっかり記入することはもちろん、高校生が分かりやすい内容で書くことを心がけましょう。
・6月末近くになると登録申込みが込み合います。登録申請順に受領印が押されるため、7月に入ってすぐ求人票を受け取れないこともあります。スムーズに採用活動を始めるためにも、遅くとも6月中旬までには提出しましょう。

☆7月1日
学校への求人申し込み、学校訪問を開始

・受領印の押された求人票をハローワークから受け取ったら、コピーを取り、高校へ持参・送付します。アピールできる絶好の機会なので、ぜひ持参しましょう。パンフレットや高卒採用専用サイトのURLなどを添えると、他の企業との差別化がはかれるので、おススメです。

☆7月下旬~8月上旬
応募前職場見学の開始

・高校の夏休みを利用して、職場見学を実施しましょう。入社後の早期離職を防ぐためにも、企業のことをよく知ってもらうことが大切です。仕事の内容や職場の雰囲気をしっかり伝えることで、高校生が自分に合うかどうかを考えるきっかけになります。

☆9月5日
企業への推薦書類提出開始(いわゆる『解禁日』)

・学校から生徒の応募書類が企業に届き始めます。いよいよ採用活動本番です。応募があった学校に対しては、なるべく早く選考の日程などを案内しましょう。

☆9月16日
選考、内定開始(原則一人一社まで)

・高卒新卒採用では、面接が必須となります。適性試験などと同じ日におこなうケースが多いようです。高校生は原則的に一人一社しか応募ができないので、合否の結果は速やか(基本的に1週間以内)に学校へ連絡するようにしましょう。

☆10月1日
1人2社の複数応募開始(地域によっては11月1日)

・日程は地域によって異なりますが、同時に複数の企業へ応募ができるようになります。

高卒採用には独自のルールが

高卒採用活動には、大卒採用とは違い、独自の細かいルールが存在します。採用活動によって、高校生の勉強や学校生活に影響が出ないようにと考えられたルールです。初めは戸惑うかもしれませんが、「高校生を守ること」が大前提のルールだと思えば、さほど難しくはありません。

①一人一社制

高校生は、原則として「一人一社」しか応募することができません。「高校生の選択肢が狭くなる」として、国でも見直しが検討され始めていますが、短期間で就職活動を終えられるので、「学校生活に支障をきたさず就活ができる」高校生にも、「内定辞退もなく低コストで採用活動ができる」企業にもメリットがあるといえます。

②学校を通しての就職活動

高卒生への求人は、基本的に学校を通しての活動となります。就職を希望する高校生は、学校を通して提出された求人票を閲覧し、職場見学などを通して希望の企業を選び、学校推薦で一社に応募します。

職場見学の際も、企業から高校生への「採用に繋がるような質問や接触」は禁止されています。内定後も卒業式までは学校を通して高校生に連絡を取ることになります。

③「指定校求人」と「公開求人」どちらかを選択

高校に提出する求人票は「全国高等学校統一用紙」のみ使用できます。提出の際には、「指定校求人」か「公開求人」かを選択しなくてはいけません。

「指定校求人」
学校を指定して高卒新卒採用の求人をだす方法です。「地元の高校から採用したい!」など、地域を絞り込んで採用したい場合、推薦依頼校として学校を指定することができます。学校と信頼関係を築くことができるので、毎年安定して採用を確保することが期待できます。

「公開求人」
ハローワークが管理する「高卒就職情報WEBサービス」で求人票を公開することができるので、全国各地から採用したい場合に有効です。翌年の6月まで求人票を公開でき、なかなか求人票を持参できない遠方にある高校の生徒にも見てもらえます。また、条件を絞っての検索もできるので、高校生の目に留まりやすいメリットがあります。

いかがでしたか?
「大卒の採用活動とはずいぶん違うな」と感じられた方もいることでしょう。しかし、基本的には、初めて社会に出る高校生を守るためのスケジュールやルールです。

「一人一社制」の見直しなど、ルールの改正の動きもありますが、現行のルールの中で高卒生の採用活動を行い、企業にとって大きな戦力になる「高卒就職生」の採用を目指しましょう!!


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