「優秀で頑張り屋な高校生を採用したい!」高卒新卒採用のご担当者なら誰でもそう思いますよね。意欲の高さのタイプはさまざまですが、就職して働きながら大学に通いたい!と考える高校生に積極的にアピールしてみませんか?
熱量の高い高校生を呼び込む!
学力は十分な高校生が大学進学をあきらめる多くの理由は経済的な事情だといいます。奨学金の多くは貸与型であり「教育ローン」。借りることや返済に不安を感じ、就職を選ぶのは慎重で現実的な選択です。
それでもなんとかして学びたい、と考える堅実さと意欲を併せ持つ高校生は仕事でも結果を出してくれるのではないでしょうか。そんな高校生を採用したい!と考えるならこんなアプローチはいかがでしょう。
給付型奨学金
高卒新卒社員の手取り額は、生活をしながら大学の学費を賄うには十分とはいえません。夜間や二部など、時間的には学ぶことが可能であっても学費の捻出はハードルが高いのが現状です。そんな心配を和らげる支給型の奨学金を出すという取組みがあります。
島根県松江市のファーエンドテクノロジー株式会社は優秀な人材の確保と人材育成を目的として、働きながら大学で学びたい社員に学費の補助を行っています。実際に2名の社員が通信制の短大へ入学して制度を利用。高卒社員の採用活動時に積極的に周知していく予定とのことです。
応援する姿勢をはっきりと
奨学金あり、通学可能、と求人票に記載があるだけでは「本当に大学に行かせてくれるのだろうか?」疑問に思われてしまうかもしれません。制度を作り、意欲ある高校生を採用しようと考えるのであれば積極的に利用して欲しい、というメッセージを出す必要があるでしょう。
奈良市役所のサイトにある高校生へのメッセージは明確です。高校卒業後の進路として「奈良市職員、いかがですか??」と呼びかけ。「将来的には進学を検討したいが、少しでも早く働きたい人」に対し、採用後に進学や資格取得が可能な制度を利用して欲しい、と働きかけています。
FAQでは進学に関する休業や休暇、助成金などについて説明。また高卒と大卒の昇進や生涯賃金についても、高卒就職をすることでデメリットが決定することはないと記載しています。
高卒生が大卒社員に育つ?
大卒の採用が難化し、若い社員の確保が難しくなっています。高卒採用も空前の売り手市場といわれており、全卒業生の2割程度の就職希望者の争奪戦という状況です。
高卒新卒採用は併願ができない、1人1社応募制。高卒生を採用するには第一志望になる必要があります。しっかりと成長をバックアップする、という姿勢を明確にすることでやる気と期待に応える意思を持った応募者が現れるのではないでしょうか。