企業が行っている社会科見学では、最近では工場見学が人気です。工程の見学を通じて新しい発見があり、今まで触ったことがないものに触ることで、いい気づきの機会を得られます。
就職先として興味がある企業・業界の見学には積極的に参加すれば、現場の雰囲気や業務内容を把握できるいい機会となるでしょう。今回は、そんな工場見学のなかから4社のプログラムを紹介します。
コマツ工場の社会科見学
コマツ工場では、金沢工場の敷地を開放して社会科見学が行われています。模擬店なども出るお祭りのようなイベントとなっており、建設機材の試乗や大型油圧ショベル等の組み立て作業の見学、工場内部の見学を実施。クルマが出来上がるまでの工程と技術を生で把握できる機会となっています。
アサヒビールの社会科見学
「日本の環境を守る若武者育成塾」と題し、合宿形式で社会科見学を行っています。神奈川県内の自然をテーマにしたワークショップや、アサヒビール神奈川工場内での市環境保全の取り組み等が主な内容となっており、廃棄物処理方法等の実践的知識も得られる内容となっています。こちらは論文の提出が必須となっており、締め切りも設けられているため早めの応募が必要です。
科学工学会が企画する日清オイリオ見学
日清オイリオグループ横浜磯子事業場を見学します。料理に利用される食用油の作り方や設備などを見学することができます。製造現場を見学することによって、化学製品への造詣を深めてもらおうとするもので、簡単なオリエンテーリングも設けられています。
新潟県燕三条工場で行われる社会科見学
「燕三条・工場の祭典」と題された企画が2013年にスタート。新潟県の燕三条地域にある企業が一斉に工場を開放する年に1回のイベントです。2016年は、10月1日から4日まで開催。67の工場が解放される予定となっており、工場内部の見学はもちろん、ものづくりを体験するワークショップ等も企画されています。
工場にはそれぞれに特色がありますので、開催期間である3日間を目いっぱい利用して、さまざまなものができるまでのプロセスを見学・体感してみてはいかがでしょうか。
工場見学と一口にいってもいろいろなタイプの工場があり、用意されているカリキュラムも企業によって違います。事前予約が必要なものや、一般開放の時期が決まっているものもありますので教育イベントを専門に紹介するサイト「リセマム」などでチェックしてみてください。