高校を卒業したあと、どれぐらいの人数が就職できているかご存知でしょうか。「具体的な人数は知らないけど、どんな状況なのか知りたい」という方に向けて、平成27年度の「高校・中学新卒者の求人・求職・内定状況」のデータを紹介しますので、こちらで高卒就職における大枠について理解していただければと思います。
高卒就職の基本情報について
厚生労働省は、平成28年3月に高校を卒業する生徒に関する求人・求職・内定状況について、平成28年1月末のデータをまとめました。このデータで対象となる人は、学校や公共職業安定所からの職業紹介を希望した生徒となっています。結論からいえば、高校生の就職内定率は93.6%と、前年と比べて0.8ポイント上昇しています。この水準は、平成5年3月卒業以来の高い数値となっています。
就職内定率だけでは人数が分かりませんので、就職内定者数について説明していきます。就職内定者数は、約16万4000人となっており、前年より1.7%上昇する結果となりました。求人数に関しても、約35万人と12%上昇しています。求職者数は約17万5000人で、0.8%増加。求人倍率は2倍となっており、こちらも0.2ポイント上昇しています。
就職支援のために行っていること
厚生労働省は、文部科学省などと連携して「未内定就活生への集中支援2016」を行いました。こちらについては継続して、「未就職卒業生への集中支援2016」を開催することになっています。詳しい内容については、3月18日に発表された
「卒業後1日でも早い就職を目指して」と題したプレスリリース
を閲覧していただければよくわかりますが、その概要を簡単に説明いたします。
「未就職卒業生への集中支援2016」のなかで厚生労働省が取り組んでいるのは、「ジョブサポーターによる個別支援」「就職面接会の開催」「無料の職業訓練等によるスキルアップ」「紹介予定派遣を活用した正社員就職の支援」など。高卒・大卒問わず、未内定就活生が自分の職場を探すことを支援するべく、ジョブサポーターが個別相談を継続して行うことになりました。
就職活動全般についてのアドバイスや、それぞれの希望に沿った求人情報提供を実施しており、高校卒業までに就職が決まらなかった人や、高卒で就職したものの、さまざまな事情で離職した人に向けて、自分に合った仕事に出会うためのフォローを行っています。興味がある方は、最寄のハローワークにお問い合わせください。