「名前は聞いたことあるけど…実際、どんな会社なんだろう?」高卒での就職を考える高校生に向け、自社サイトで直接情報発信をしている企業をご紹介するシリーズ。今回はダイニチ工業の高校生採用情報「就職応援サイト」を取り上げます。
ダイニチ工業株式会社
ダイニチ工業は1964年創業、新潟市にあるファンヒーターなどの国内トップメーカーです。家庭用石油ファンヒーターは9年連続で販売台数業界シェア1位。静かさが評価されている加湿器では販売台数・金額ともに3年連続シェアナンバーワンを獲得しています。
こだわりの国内生産
製品の企画設計から最終組立まで、品質維持のため生産はすべて国内(新潟市)で行われているとのことです。就職する高校生に期待されているのは主に製造に関わる業務。先輩の活躍の様子を紹介したページを見ると、さまざまな工程・技術を習得し製品づくりにたずさわる誇りと自信が伝わってきます。
高校生採用情報ページ
「最初にお読みください」とある高校生に向けた採用担当者からのメッセージは、真摯で率直なものです。「仕事は決して楽ではない。いくつになっても勉強が必要。」もしかしたら、高校生の皆さんには少し厳しく感じられるかもしれません。ダイニチ工業の採用ブログにその真意がより詳しく書かれていました。
「高卒就職のための活動は、解禁されてしばらくの間1人1社しか応募することができない。会社としては多くの応募があれば嬉しいけれど、不合格になる生徒も増えてしまうことになる。採用できなかった生徒は2次募集を待たなければならず、チャンスを逃してしまうかもしれない。受験してくれる高校生の数が減るとしても、熟慮と覚悟をもって仲間になって欲しい」
ダイニチ工業の離職率は定年退職を含めても「約1%」。結果として、安心して長く勤められる会社になっているのは、こんな企業姿勢も理由のひとつではないでしょうか。
求められる高校生像
「求める条件」として挙げられていることも明快です。
・しっかりと部活動を続けた人(できればスポーツ系)
・学校の勉強を頑張った人
・欠席の少ない人
言い換えれば「粘り強く練習できる」「新しい知識を学ぶ意欲がある」「職場に来ることができる」という、社会人としてごく基本的なことの下地があるかどうか、ということです。
少数精鋭の上場企業
競争相手は大手企業ばかり、という業界においてダイニチ工業の社員数は500人ほど。創業者のよく言う言葉は「少数精鋭主義でいく」だそうです。自社ブランド製品を持ち、安定した販売シェアをしめる企業の業績は社員一人ひとりが戦力になっていることの現れ。高卒で就職するメンバーへの期待の大きさは、成長ややりがいにつながっていくことでしょう。興味を持たれた方はぜひ、ダイニチ工業のサイトを訪れてみてください。