高校生の4人に3人は「幸せ」?!
リクルート進学総研が実施した「高校生価値意識調査2018」によると、高校生の76.8%が「今、幸せだ」と答えました。不景気が続く今の社会情勢の中、なぜ、高校生の幸福感は高まっているのでしょうか?
高校生は「社会」より「生活」重視
「幸せだ」と思う理由としてあげられたのは、「衣食住に困らない」「友達・仲間がいる」「学校生活が楽しい」などでした。この結果から、多くの高校生が「社会」よりも「自分の生活」を重視していることが分かります。
生活で大きな割合を占める「学校」が楽しい、親子関係が良好だと回答する割合が増えていることも注目ポイントです。高校生が重視している身近な生活にマイナス要素があまりないことが、幸福感に繋がっているのでしょう。
高校生の描く未来は明るい!
同調査によると、「自分の将来は明るいか?」という質問に「明るい」と回答した高校生は、68.5%。調査を開始した2012年の結果より13.2ポイント上昇しました。
「今の友人となら、どんな辛いことも乗り越えられる」
「もっと努力し、興味のある仕事を経験したら、日々の生活が充実しそう」
「自分の将来設計があるので、実現のために頑張る予定だから」
「目標やなりたい職業があるから」
「明るい」と答えた高校生の理由を見てみると、漠然とした思いではなく、しっかりと自分なりの根拠があっての「明るい」なのだということが分かります。現状に不安がなく、安定していることが、前向きでポジティブな気持ちに繋がっているのではないでしょうか。
IT・AIが普及した社会もOK!
高校生の前向きな考えは、そのまま「自分が働くこと」への意思の前向きさにも繋がっているのが、以下の調査結果からも分かります。
「IT・AIが普及した社会で働くこと」について「好ましい」と答えた高校生はなんと72.9%。「仕事が効率的になりそう」「新しい職業や仕事ができそう」などが理由としてあがっています。
AIに仕事が取られるのではないかと危機感を抱く世代が多い中、高校生はIT・AIと共に働くことをすでにイメージしています。
政府は、6月に大阪で開催されたG20で発信する日本のAI戦略の基礎として、全ての高校生、大学生にAIリテラシー教育をおこなうなどの「AI戦略」を発表しました。これから訪れるAI時代に適応した人材育成のために、政府も動き出しています。AIに抵抗感のない高校生は、これからの日本を支える大きな力になるでしょう。
リクルート進学総研がおこなった、「高校生価値・意識」の調査結果からは、「今」を重視しつつも、前向きさや素直さ、順応性など、高校生のポテンシャルの高さがうかがえます。
これらは、企業にとっても大きな武器になるはず!これからもますます、高卒就職生に期待できるのではないでしょうか。