前回「高卒から公務員」を特集した「高校生がなりたい職業シリーズ」の第二弾!今回は、ソニー生命保険が2019年に行った「中高生が思い描く将来についての意識調査」の、将来なりたい職業ランキングで男子高校生の1位になった「ITエンジニア・プログラマー」について詳しく見ていきたいと思います。
高卒でもITエンジニアになれる?!
専門的な知識がないと就職できないと思われがちな業界ですが、実はITという業界やエンジニアという職種は、学歴不問の「実力主義の業界」であり、努力次第で高卒からでも十分活躍できる仕事です。
大卒就職者よりも早く社会に出てスキルを磨き、実力をつけることができるので、実際、大卒よりも給料が高い高卒のITエンジニアやプログラマもたくさんいます。
未経験でも大丈夫な職種を選ぼう
ITエンジニアと言っても、様々な種類の職種があります。職種によって、スキルや経験を積まないと厳しい職種と、未経験でも活躍できる職種にわけることができます。未経験でも大丈夫な職種をいくつかご紹介しましょう。
☆システムエンジニア☆
システムエンジニアは、システムの設計、制作、テスト作業などの一連の作業を行う職種です。
主な仕事は、「資料や顧客との会話から、相手の要望を正しく理解する」・「どんなプログラムを作って欲しいのか、プログラマに分かりやすく説明する資料を作る」の2つ。
専門的な知識も必要になりますが、基本的にチームを組んで行うことが多く、知識よりもコミュニケーション能力が大切になるため、未経験でも挑戦しやすい職種です。
☆プログラマ☆
プログラマはプログラミング言語を使ってソフトウェアやシステムなどを作る職種になります。プログラミング言語には様々な種類があるため、就職してから覚える人が多く、企業側も「未経験から育てる」という意識が強いのが実情です。
そのため、プログラマを採用する企業の多くは、研修体制がしっかり整っており、様々なエンジニアの仕事の中でも、一番未経験で働きやすい職種になります。
「自ら学ぶ」ことが、内定への近道!
エンジニアの求人は、必要な専門資格もなく、プログラミングの資格を持っていなくても応募可能なものが多くあります。しかし、事前に仕事に関連する勉強をしておくことで、採用に有利になるのは明白です。
自主的に学習する姿勢や意欲は、企業にも大きなアピールになります。入社後も、「自ら学ぶ」癖がついていた方が、仕事を早く覚える助けになり、活躍の場が広がるでしょう。
例えば、金融系や大規模な開発に関わりたい場合は「Java」、Webサービスに携わりたい場合は「PHP」や「Ruby」などのプログラム言語を勉強するのがおすすめです。
また、AIや機械学習などで活用されている「Python」もこれからのAI時代には欠かせない言語となってくるでしょう。
「高卒」にこそチャンスがある
実は、エンジニアの職種において「高卒歓迎!」の求人はIT業界だけではありません。例えば、家電製品や自動車にもシステム構築は組み込まれているため、エンジニアが必要ですゲーム業界でもテレビやスマホ向けのゲームなど、様々なゲームソフト・ゲームアプリを作成するエンジニアは重要な役割を担っています。
IT技術が飛躍的に進む中で、エンジニアの仕事は増える一方ですが、その反面、中小企業のみならず大企業でも人手不足が深刻化しています。
そのため、「経験・スキルがある人材を採用」から、「教育環境を整えて、吸収力の高い高卒生を採用」という方向にシフトしているのです。
学歴に関係なく、努力してスキルアップをしていけば活躍できる分かりやすい環境なので、「高卒」がネックになることはありません。「手に職がつく」と考えると、様々な業界や業種で活躍でき、キャリアの選択肢も増えます。就職を考えている高校生にとって、大きなチャンスのある業界といえるでしょう。