近年の深刻な少子化の影響を受け、新卒採用で若手社員を確保するのが厳しい現状が続いています。大卒採用では、時間をかけて採用活動をしても、内定辞退されてしまうケースが多く見られ、その対応に頭を悩ませている企業も多いのではないでしょうか。
そこで、おすすめしたいのが高卒新卒生の採用です。高校生の採用活動は、採用スケジュールが決まっているなど、いくつか決まりがありますが、それを守れば得るものが大きいのが魅力です。高卒採用のメリットを詳しく見ていきましょう。
内定辞退率が低い!
高卒新卒採用の最大のメリットは内定辞退率の低さです。大卒新卒者の内定辞退率は約65パーセントにもなると言われています。その点、高卒生は「一人一社制」のルールもあるため、原則的に内定辞退はありません。
一般的に、高校生は学校を通して就職活動を行います。基本的に併願がなく志望度が高いので、応募があったのに面接に来ないということもなく、内定辞退率がかなり低いのが実情です。そのため、企業側も採用計画が立てやすくなります。
高卒生ならではの魅力
大卒就職者の方が即戦力になると思われがちですが、高卒生には「素直さ」と「若さ」という武器があります。また、大学進学ではなく就職を選択した理由はさまざまで、「社会に出て早く一人前になりたい」という意欲を明確に持っている高校生が多いのも特徴です。
同世代の大卒就職者が入社してくる時には、高卒就職者は4年間しっかりスキルを磨いて一人前になっているでしょう。10代のうちに様々な事を吸収し、20代ではバリバリ活躍できるようになっているのが、高卒人材の大きなメリットの1つです。
若手が活躍する会社に!
高卒採用をした場合、「しっかり社会人として育てよう」という思いが企業に芽生えます。研修やフォロー体制が整い、若手社員の育成に取り組む企業として認知されれば、高卒新卒生採用だけではなく、大卒新卒の採用にも繋がるでしょう。社員のモチベーションも上がり、自然と若手社員が活躍する会社になることが期待できます。
採用コストが削減できる
大卒採用との大きな違いは、採用の窓口がハローワークや学校の先生であるということ。そのため、広告費が大幅に削減できます。そのお金を、入社後の育成教育費に充てるなど、有効活用ができます。
継続的な採用の可能性
高校生の就職活動は、高校の進路指導担当の先生が大きく関わります。卒業生が就職した先でしっかり教育を受け、活躍しているのが分かれば、「あの会社に就職させれば安心だ」という信頼に繋がります。その結果、継続的な採用に繋がる可能性があるのです。企業の人事担当者が、進路指導の先生との間に信頼関係を築くことができれば、高卒採用においての力強い武器になるでしょう。
内定辞退率が非常に低く、たくさんのメリットがある高卒採用。先入観に惑わされず、高校生の能力を信じて採用を考えてみてはいかがでしょうか。