高卒で就職する場合、高校生としての健全な教育が最優先されることになります。学業を大事にしつつ、よりよい就職の機会が得られるように行政や学校関係者が指導していきます。今回は、夏以降の高卒就職までの流れについて解説していきます。
高校を卒業して就職する際の流れについて
高卒就職については、労働局や職業安定所と学校関係者や企業の間で、ルールについて毎年協議されたうえで、就職決定までのフローが決まります。高校卒業者が就職する場合の現在の基本的なルールは以下となります。
7月1日から求人が開始される
この時期になると学校で一般公開求人や学校推薦などの情報が開示され、高卒就職希望者は、開示された情報の中から希望企業を選定していきます。
7月中旬から8月上旬 会社見学や職場見学を行う
求人票の情報が開示され、生徒が希望する会社に職場見学・体験をすることができる機会が得られます。これは、生徒と企業が直接連絡を取るのではなく、通っている学校を通して、企業に申し込まなければなりません。
9月5日から応募・学校推薦開始時期になる
この時期になると、生徒が就職を希望する企業への応募書類を作成し、学校を経由して書面を企業へ応募します。
9月16日から選考が行われ、入社試験時期となる
入社を希望する企業への面接試験や筆記試験、適性検査などが行われます。この試験は1日で行われますので、あらかじめ受験企業の試験期日を調べておきましょう。
入社希望会社からの内定結果について
入社試験の結果は、試験を受けてから7日以内に学校経由で通知してくれます。
9月下旬から追加募集の時期となる
入社希望会社から内定を得ることができなかった場合、9月下旬から追加募集時期となります。ここから、高校生の募集を終了していない企業を選定して再度面接や試験を受けることになります。
高卒就職のルールについて
高校を卒業して就職する場合、求人票から就職したい企業を選定することになりますが、原則的には直接企業と連絡を取ってはいけないルールとなっています。あくまでも学校を通して企業とやりとりし、面接や試験だけ直接訪問して受ける形となりますので、高校生本人や保護者の方は、いかに先生と密なコミュニケーションを取れるかが重要です。
就職先に関する子どもの希望だけでなく、親からみえる適性や、面接で企業に伝えたことなど、ささいなことでも情報共有しながら、最終的な就職決定へと進んでいきましょう。