就職において、何かと気になるのが学歴の影響です。就職・転職市場においては、大卒のみ、学歴不問など学歴に関するハードルが必ずありますが、実は高卒・大卒といった大きなくくりだけでなく、資格、適性などさまざまな募集条件が存在します。
ハードルが高すぎる求人に応募しても選ばれず、「うちに大卒の仕事はないよ」などというミスマッチで高学歴の人が落とされてしまうこともあります。必ずしも学歴だけが決め手になるのではなく、求められている人材像に合っているかがポイントになるのです。
高卒者にとって大切なのは、自分のセールスポイントを自覚しアピールすること。若さと伸びしろの大きさという武器を備えた高卒者の中でも、より成功に近い人の資質について考えて見ましょう。
「学ぶ姿勢」
知らない事があるのは当たり前。自分に理解できないこと、わからないことに直面した時にどのような態度を取るかが重要です。調べたり、教わったりして、確実に自分のものにしようとする姿勢があれば必ず成長できます。また、学ぼうとする意気込みが周囲に伝われば、「教えてあげるよ」という助けを呼び込むことにもなるでしょう。
「すぐやめる・やめない」
高校生までは色々なことにトライし、合わなければすぐに方向転換するのも悪くないやり方だったと思います。しかし、仕事においては粘りや根気良さをもって続けていくことがとても大切になります。仕事は簡単で楽しいことばかりではありません。あきらめずに、ある一定期間続ける、と決めて取り組むことで、いつの間にかできなかったことができる自分を発見することでしょう。
お子さんに「やめぐせ」はありませんか?やめるという道を積極的に選ぶことが必要な時もありますが、せっかく得たチャンスを簡単に捨てないよう意識づけをしていく必要があると思われます。
「人のせいにする」
毎日仕事をしていれば、失敗やミスをすることもあるでしょう。学校や家庭では許されていたとしても、社会人としてNGなのは「言いわけ」です。問題を誰かのせい、と片付ける人は一向に成長できません。
何がいけなかったのか、どうすれば同じようなミスが起こらないのか、自分のこととして真剣に考え模索することは問題解決への近道です。また、結果的に周囲の信頼を得て仕事がしやすくなることでしょう。いつも人のせいにする輩と一緒に仕事したくありませんよね。
「手に職や資格」
全く同じ条件であれば、高卒者よりも大卒者の方が就職には有利かもしれません。しかし、明確な技術や資格をもっていれば話は違ってきます。企業が求めるのは即戦力。たとえ実務経験が少ないとしても、資格を取得するには意欲と根気が必要ですから、自ずと高い評価が得られます。
得意なこと、興味のあることを「資格」という目に見えるものにしておけば、自信をもって採用試験に臨めますし、職場での評価も高まります。
「責任感」
仕事はどんな形であれ必ず結果を求められます。自分に与えられた仕事が何であるかをしっかり確認し、それを頼んできた人に応えなければなりません。頼まれたことを、期日ややり方を含めきちんとやりきることは社会人としてとても大切なこと。
責任感を持つと他の人からの信頼がついてきます。やりがいと成長を感じるには、自分の責任を見つめることが重要なのです。