高校卒業後の進路を就職と決めた後、どのような流れで就職活動を行っていけばよいのでしょうか。実際のスケジュールを確認しつつ、「自分に合った仕事」を
見つけていくプロセスを紹介しましょう。
就職活動、何を目標にしますか?
大切な高卒後の進路。就職活動は内定さえもらえればいい、ということではありませんよね。長く働き続けられ、自分に合った仕事を見つけることが重要です。高校生の就職活動は学業に支障をきたさないよう、さまざまなルールがあります。求人票の開示や応募にも制限があり、基本的に9月の採用試験一斉解禁日には第一志望の1社しか選考を受けられません。応募は9月の始め。それまでに、どんな仕事をしたいかを決めておくのが第一歩です。
自己分析と情報収集
就職活動の始めに「自己分析」をすることをおすすめします。「自己分析」とは、自分の物事に対する考え方や、長所・短所を知るための作業。自分でできる方法をひとつ紹介しましょう。紙を用意して、今の自分に影響を与えたと思うエピソードを5つ程度書いてみてください。
よいことだけでなく、挫折や失敗についても書き、それぞれについて何を考えていたか、その結果自分の考えや行動がどう変わったかなどを一緒に書き出します。自分自身との対話を深め、自分が大事にしていること、喜びややりがいを感じること、どうしても苦手なことといった「自分らしさ」を知ることで、自分に合った仕事や職場を見つけやすくなります。
自分の志向や適性が把握できたら、次に企業研究へと移ります。会社案内や企業のホームページで必要な情報について調べてみましょう。会社の概要や事業内容を最初に確認したうえで募集要項を見ると、どのような業務を担当するのかが理解しやすくなります。
高校生が自力で入手し、内容を理解するのが難しい情報もありますので、ぜひ保護者の方と一緒に調べてみてください。
応募&選考のスケジュール
働きたい会社、仕事が定まったらいよいよ応募・選考に進みます。都道府県によって異なりますが、概ね以下のようなスケジュールで採用選考が行われます。
7月上旬:学校への企業による求人申し込み開始
9月上旬:希望の企業への応募(指定の履歴書と学校が作成した調査書を提出します。)
9月中旬:選考および内定開始(1人1社まで)(提出した書類と面接により、選考が行われ早ければ内定が出ます。)(1社の結果が出るまで、次の会社に応募できません。)
10月or11上旬:同時に複数の応募が可能に
入社が決まったら
無事内定を得たら、入社手続きなど一連の手続きを行ってください。高校生は未成年なので、各種手続きは保護者の確認のもと学校を通じて行うことになります。さあ、手続きも終わった、ひと安心!入社日まで残りの高校生活をエンジョイしたい!と思ったあなた。入社までの過ごし方で、社会人になってからのスタートに差がつきます。会社に入ってから必要になることは、最低限押さえておきましょう。
新社会人が絶対に避けて通れないパソコン操作、電話応対を始め、就職する業界についての予習もぜひしておきましょう。入社後に一から勉強するのでは遅れをとります。社会人として輝くために、後悔のない準備をしてくださいね。