就職してから「こんなはずじゃなかった…」と思いたくはありませんよね。求人票から企業の情報をしっかりと読みとり、疑問があれば事前にきちんと確認をしたいものです。
とはいえ、初めて見る求人票。どこに着目すればいいのか戸惑う方も多いのではないでしょうか。会社選びで失敗しないために、求人に関する情報についての見方とチェックポイントを紹介します。
給与は額面?手取り?
気になるのはやはりお給料ですよね。求人票には基本的に給与の「額面」が記載されています。つまり、記載の額面から20%程度は、税金や社会保険などで差し引かれるということ。これを頭において、実際の手取りの金額を計算しましょう。
月給と基本給の違いは?
「基本給」は基本賃金のこと。基本給がそのまま月給、ということもありますが、そこに役職手当や職務手当など、毎月決まって支給される手当を足したものが
「月給/固定給」として記載されます。実際、月でいくらになるのか確かめましょう。
「固定残業代」と「みなし労働時間制」には注意
これらは残業の有無にかかわらず、一定の金額を「固定残業代」「みなし残業代」として支払い、既定の時間数を超える残業代は別途支払うというシステムです。これは普段からある程度の残業が発生する環境だということ。月平均の残業時間などを聞いてみることが必要かもしれません。
社会保険に含まれるものは?
「社会保険完備」は求人票でよく見かける文言ですね。どのようなものが含まれるかご存知ですか?
「雇用保険」「労災保険」「厚生年金保険」「健康保険」この4点セットを備えているのが社会保険完備。記載がない場合には確認をしましょう。場合によっては、国民年金や国民健康保険などに別途加入が必要になります。
「週休2日制」と「完全週休2日制」の違いは?
表現は似ていますが、内容が全く異なります。「完全週休2日制」は年間を通じて1週間のうち2日は必ず休めるということですが、「週休2日制」はひと月のうち最低1週は週に2日休めるということ。他の週はお休みが1日だけということも考えられますので、休日の規定について詳細に確認しておきましょう。
試用期間と期間中の待遇は必ずチェック
「※入社後3ヵ月間は試用期間となります」のような記載がある場合、期間中の各種条件が、求人票に記載のものと大きく異なる場合があります。面接などで、必ず確認してください。
「交通費支給」って…
自宅から勤務地までにかかるすべての交通費が支給されるとは限りません。金額に制限があり、超過額は自己負担だったり、事業所から半径〇キロ分までという規定がある場合もあります。また、マイカー通勤の場合、ガソリン代や駐車場代は支給の対象外となることも。これも事前に確認が必要です。
実績を確認するべき5項目
魅力的な制度があっても実際は使えない、実績ゼロというケースがあります。後悔しないためにも、「産休・育休、介護休暇制度」「賞与」「有給制度」「正社員登用制度」「昇給有」の5項目は、実績等について話を聞いておいたほうがいいでしょう。
よいことばかり、しかも抽象的な記述が多い求人は要注意です。「学歴に関係なく出世できます」「月収50万円も可能」「やる気があれば問題ありません」などの文言については、なぜそれが実現できる会社なのか、充分に確認することをおすすめします。