40%が3年以内に会社を辞めている!
高校卒業後3年以内の離職率(厚生労働省発表)は、過去最低だった平成21年の35.7%から微増傾向にあり、平成24年には40%になっています。希望に燃えて就職した高校生の4割程が早期に仕事をやめてしまうということは現実。決して他人事ではありません。
正社員として入社した会社をやめたい、と思いつめるには相応の理由があるはずです。解決に向けての努力や、周囲のサポートは必要ですが、「ガマンが足りない」と根性論で片づけるのは危険。若い貴重な時間ですから次のチャンスに向けてリセットする勇気が必要なこともあります。とはいえ、ただやみくもに嫌だからやめるということでは次のステップに踏み出すことができません。
第二新卒として新しい仕事をつかむ
近年、転職市場には以前にはなかった「第二新卒」というカテゴリーがあります。おもに新卒で就職し3年以内に転職を希望する求職者のこと。短くとも社会人経験のある人が対象なので、企業では即戦力として期待され、ニーズが高まっています。
積極的に第二のキャリアをつかむために、退職のまえに考えるべきこと、整理しておくべきことをご紹介します。
なぜやめるの?
次の仕事を探すときに、絶対に譲れない条件があると思います。解消したい不満は整理して、優先順位をつけておきましょう。一番大切にしたいことが明確になり会社選びがしやすくなります。
退職理由は第二新卒の採用試験でかならず聞かれます。前職の不満を述べるというより、新しい会社を志望する前向きな理由として伝えればいいのです。やめたい理由をきちんと見つめることで、次の職場で実現したいことをはっきりさせましょう。
どんな仕事をしてきたの?
第二新卒は新卒とはちがって、社会経験があるとみなされます。たとえ短い期間であったとしても前の職場でどんな仕事をしていたのか、仕事に対してどのような考えを持っているのか、採用担当者が興味を持つのは当然ですよね。自分のキャリアを自信を持ってアピールできるよう整理しておいてください。
これからどんなことをしたいの?
仕事選び。何回もトライするより次こそ自分のやりたい仕事、自分にマッチする仕事につきたいですよね。しっかりとしたキャリアプランを持って企業選びをしてください。ブレない目標があると感じてもらえれば、面接も有利に運ぶことができます。もとの職場への違和感がきっかけであっても、本当にやりたいことが何かを発見できればその後の仕事が充実したものになるに違いありません。
できることなら高校新卒で入社した会社で活き活きと働き続けられるにこしたことはありません。でもミスマッチに気づいたら、あきらめずに次の可能性を探りましょう。
在職中であっても、次の職探しをすることには何の問題もありません。転職サイトや転職エージェントなどのサービスを利用することも、次の道探しの助けになるでしょう。追いつめられて仕事をやめる前に、自分を見つめ、情報を集めてください。